私はどんな出会いであっても、
関わった人に対しては誠実に向き合いたいと思っている。
だから必要以上に自分を飾らないし、
下手に気持ちを掴むようなことはしない。
だけれどもネットでの出会いって違うのかな。
あまりにも浅はかで不誠実な女とばかり関わるものだから、
「女」自体がそういう生き物なのかなと、
勘違いしてしまいそうになる。
私の家族に関わる悩みを打ち明けた時に、
真摯に「応援している」と励ましてくれた。
だけれども、
それはその場限りの言葉だった。
いろんな人とやりとりをしていたのだろうけれど、
その話をしたことすら覚えていなかった。
「いい女を演じるための道具」
そうやって言葉を使う。
心にもない言葉で、
心を繋ぎ止めようとしたところで、
どこかでボロが出るよ。
ましてや、そういうお仕事をしているプロでもないのだから、
簡単にメッキは剥がれてしまう。
「好きになったら一途」
どの口がいうのだろう。
自己分析からやり直したほうがいい。
あれだけ前のめりに接してきて、
次に会う約束までして、
「少し違うかな」と思ったら音沙汰なし、
女って怖い。
一瞬で変われるのだな。
それとも初めから終わりまで、
ずっと演技だったのかな。
不器用なふりをして、
誠実そうに見える着ぐるみを着て、
着ぐるみの中では入念に品定め、
ネットでの出会いだからそうなのか。
それとも婚活ってそういうものなのか。
はたまた「女」ってそういう生き物なのか。
もはやわからない。
「誠実な女性」って、天然記念物か何かなのかな。
少なくとも私の周りには、
そう見える着ぐるみを着ただけの紛い物ばかりのようだ。
自分の身を守るために、
男を不安を解消するための道具として使い捨てる。
こちらが誠実に向き合おうとするだけ損をしてしまうのかな。
「不器用で、真っ直ぐで、誠実そう」
今回の子は私からはそう見えていたから、
こういう感じで終わるとは思わなかった。
少なくともわかったことは、
「私には女性を見る目が全くない」ということ、
いくら出会いを重ねても、
それは変わらないことなのだ。
改めていい機会だったな。