「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

TOKYO2020「+1」

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本来であれば昨日7月24日は、

東京オリンピック開会の日だった。


実は私も東京オリンピックには、

ある形で参加することになっていた。


だから非常に残念だ。

来年は必ず行って欲しいという強い思いもある。


だけれども、

厳しい現実がのしかかる。


例え、日本で十分に収束したとしても、

世界中で収束することは難しいだろう。


縮小した形での開催は免れない。

だけれどもその骨子は全く決まっていない。

いや、決めようがないのだ。


そんな中で、

一つの「テーマ」が発表された。


「+1」


「TOKYO2020」にプラスして1年、


白血病を患った池江璃花子選手、

そのナレーションで進む映像、

説得力のあるメッセージ、


 

最後の一言には鳥肌が立つ、

 

「水泳なんてどうでもいい」

病発覚直後のご家族の言葉、

 

だけれども、

病を乗り越えたご本人の言葉、

 

「競泳選手、池江璃花子

 

その言葉で結ばれるメッセージ、

とてつもない重みを持つ。


「アスリート」


人生のほとんどを競技に捧げて、捧げて、

捧げ過ぎて、その競技を嫌いになる。


そういうこともあるけれど、

「目標」としていたものが、

急に目の前から消えた。


ある意味では「苦しみ」からの解放だ。


だけれども、

そうなって初めて気がつく気持ち、


「自分はこの競技が好きなんだ」


素晴らしいな。

なんて素晴らしいのだろう。


生きることも同じなのかな。


苦しくて苦しくて、

時には生きていることが嫌になる。


だけれども、

「命」が危険にさらされた時、

「生きたい」ってそう思う。


私も経験した。


「生きている実感」

それは何ものにも変えがたいのだ。


だから目の前から消えた目標、

それってアスリートにとっては、

想像できないくらい辛いことなんじゃないかな。


それでもアスリート達は、

こぞって「+1」を掲げる。


テーマが発表される前からだ。


まるでそれが当たり前のように、

「あと1年練習ができる」だなんて、

とんでもないことを言う。


本当にすごいと思う。


「開催されるかどうかもわからない」

だけれども「開催される」ことを信じて、

歩みを進めている。


人生だっていつ何があるかわからない。

だけれども歩みを進める。

歓喜に包まれる」その時を信じて、


「生きる」ってことの本質が、

このアスリート達の姿勢に現れているのかな。


だから感動を生む。

歓喜が爆発する。


きっとそういうもの、


私は1年間、

胸を張って生きたい。


いつ終わるかもわからない命だけれども、

「ちゃんと生きた」と胸を張れる。

そんな生き方をしたい。


「+1」


目標があるから「生」は充実する。


日本にとって、

いや、世界にとっての「希望の光」

今の世の中にはそういうものが必要だ。


この大会がそういうものになればいい。

賛否あるけれども私は心からそう思う。

 

池江璃花子選手、

 

まだまだ治療は続いているのだろうけれど、

ここまで元気になって本当によかった。