哀愁漂う雰囲気の作品、
四角関係というべきだろうか。
4人の男女の間で揺れる恋心、
例の如くAmazonプライムだ。
あまり思い入れず流して見ていた。
だから記事を書こうとは思っていなかった。
だけれども、
ラストの2話、
その展開があまりにも、
私がされた仕打ちに似ていたので、
思わず筆を取った。
「恋心」
そんなものは不確かなもの、
主人公の視点、
大学時代から一途に思い続けていた女性、
突如現れて一途な思いを向けてくれる女性、
その二人の間を行ったり来たり、
目に見えないけれど、
揺れに揺れていることは手に取るようにわかる。
かたや、ヒロインの視点、
大学時代から一途に思い続けてくれる男性、
家族同然に過ごしてきた幼なじみの男性、
その二人の間で揺れる乙女心、
主人公とヒロイン、
大学時代からの二人で付き合うことになる。
だけれども関係がしっくり来ない。
お互いがもう片方に惹かれていることに気付く。
だけれども、
交際を明かさずに誤魔化し続けた曖昧な態度が、
お互いの惹かれている相手を傷つけてしまった。
結局は別れる二人、
惹かれている相手への懺悔に向かう。
そして好き同士が結ばれる。
最後はそんなハッピーエンドのような形で終わる。
「私に起きた話」
妄想かもしれないことを断っておく。
私と好き同士でありながら、
アプローチを受けてそちらに靡く相手、
私への気持ちを引きずりながらも、
交際に発展する。
その関係を隠しながらも、
私へは半分気のあるような曖昧な態度を続けながら、
現在の相手と結婚までこぎつけた。
結婚したらしたで、
何事もなかったように、
私とは前の友好的な関係に戻ろうとする。
それを私が態度で拒絶すると、
すれ違いざまに気持ちの悪い謝罪を浴びせてきたり、
かと思えば思い切り避けてきたり、
あげくは旦那を含む周りを巻き込んで、
「拒絶する私が悪い」と悪者扱いしてくる。
関わらざるを得ない関係、
だけれども可能な限り関わらない。
私はそれを貫く。
もはやそれが結論で、
何があっても変えるつもりはない。
ずっと期待していたけれど、
目の前から消えてくれることも期待はしない。
ただ「必要最低限しか関わらない」
そういう結論だ。
物語の中では好き同士が結ばれた。
己の不誠実さで傷つけた相手への覚悟を見せて、
気持ちに正直になったのだ。
物語の描写からは、
主人公とヒロインが好き同士に見えたから、
この終わり方は「マジか」と思ったけれど、
「恋心」なんて不確かなもの、
当事者にしかわからないのだ。
だから私がいくら相手の不誠実を責めたところで、
相手の「恋心」は、
私の妄想だったのかもしれない。
少なくとも確かなことは、
私には彼女に対する「恋心」があって、
結婚した彼女に対して、
今もそれを引きずっているということ、
だから許せない。
だから関わりたくない。
そして、
先にアプローチできなかった自分を許せない。
Official髭男dism『Pretender』
たった一つ確かなことがあるとするのならば、
「君は綺麗だ」
もう二度とか変わらなくていい関係ならば、
美談で終われるけれど、
そうはいかない現実、
歌は歌、
物語は物語だ。
「二股クソ女」
そう思うのはもう止めよう。
自分を傷つけ続けるだけだ。
「生きる」ということは、
どれだけ辛いことなのだろう。