日が沈む。
良かったこと、
悪かったこと、
後悔や達成感、
喜びや悲しみ、
そのすべてを背負って、
日は暗闇へと沈んでいくのだ。
明日の自分に任せよう。
そうやって先延ばしにして来た。
心の奥底、
何かがつっかえている。
その正体はわかっている。
それを取り除く方法もわかっている。
だけれども、
日が沈むたびに思う。
また「明日やればいい」って、
いつだってその繰り返し、
「自分は悪くない」って、
誰かのせいにするばかりで、
仕舞いには、
「せい」にする相手に事欠いて、
お日様の「せい」にまでしてしまう。
「頑張れ」っていうけれどさ。
毎日精いっぱい生きているんだよ。
あなたから見たら大した人生じゃないけれどさ。
精いっぱい生きているんだよ。
声にならない声、
普段は笑い合っていても、
随分と距離が開いてしまったと感じる。
比べる必要なんてないさ。
距離を広げているのは自分自身、
「心の距離」ってものは、
相手のことを推し量ろうとするほどに、
どんどん離れていく。
立場なんて関係ない。
状況なんて関係ない。
ただ一緒にいたいから、
だから「縁」というものは結ばれていく。
過ぎたことは仕方がない。
惨めな自分を味わって生まれ変わるのだ。
「茜色」を見守りながら、
「今日」にさようならを告げて、
また「明日」という新たな人生を迎える。