多くのサンプルがある中で、
一つでも「意に沿うもの」が出てきた場合、
「こんな意見があった」だなんて大袈裟に騒ぎ立ててみる。
「みんながそう言っているよ」って、
「ハリボテ」の大軍を前面に押し出してハッタリをかましてみる。
そうやって行う情報操作、
非公表のアンケートでも取った結果、
100人中99人が反対したところで、
賛成した一人の意見を大々的に取り上げてしまえば、
大部分は賛成しているかのように映る。
だけれども、それにも「自浄作用」は働いていて、
聴衆はその結果に対して私見を述べることができる。
そしてその「私見」に対しても個人が自由に意見を述べて、
「世論」というものが形作られていく。
そこまで見越して広報活動を行うプロなんてものもいるらしい。
なんともすごい時代になったものだ。
情報の洪水に飲み込まれて、
溺れてしまいそうだ。
「見せ方ひとつ」でさ。
「捉え方ひとつ」でさ。
情報なんてものはいくらでも操作できるのだ。
だから気をつけなければならない。
我々が感覚的に何気なく拡散している情報たち、
それを流すことによって誰が得をして誰が損をするのか。
そういうことまで考えないといけないのかな。
見えない部分のほうが多い。
世の中、見えない部分の方が多いんだよ。
知らぬ間にコマにされている。
知らぬ間に搾取されている。
そうやって表向きは健全に回っているように見える世界もあるのだ。
なんだか「実体のないもの」でお金儲けをして、
それによって得をしたり損をしたりなんかして、
汗水流して働いている人はいつまで経っても裕福にならない。
資本主義社会だからさ。
効率よくお金を稼いだもの勝ちなところはあるけれど、
世の中には「誰かがやらなければならない仕事」があって、
それに従事して生きている人がいて、そうやって成り立っているのだ。
権力者の都合で、
してもいない罪を着せられて職を失って、
復讐に手を染めていく人もいるのだ。
さて、そんな男が最後にたどり着く場所はどこなのか。
日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』
いよいよ今夜最終回を迎える。
果たして入れ替わった二人と双子の兄弟の運命や如何に!