ラーメン屋の店員さんが「前田敦子」だった話

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緊急事態宣言の前日だっただろうか。


普段はおとなしく自粛している私だが、

やむにやまれぬ用事があって繁華街へと足を延ばした。


「どうせだから」とちょっと遅めのランチをしようと、

お目当てのハンバーグ屋さんにたどり着くと、

「マジか!」と思うほど並んでいる。

自粛の力を信じた私の見当違いだったようだ。


しかもカップルばかりだ。

気分を害した私は「やめよう」と別の店を探す。


途中でアプリで知り合った子とデートに使った店の前を通り、

またもや気分を害する。

 

久々の繁華街だからか交感神経は優位になる一方だ。


なんだかイライラしてきたので帰ろうかとも思ったが、

昔一度だけ言ったことのあるラーメン屋を思い出して足を運ぶ。

確かカップ麺を出していたほどの有名店だったが並んではいなかった。

「ちょうどいい」と思った私は店に入ることにした。


活気のある店内、

私が辺りを見回すそぶりをしただけで「注文ですか?」と駆け寄る店員さん、

とても感じのいい店だった。


美味しいとんこつラーメンに舌鼓を打ち、

会計を済ませようとレジへと向かう。


金額を確認して、支払いは「Suicaで」と伝えると、

ふいに目に飛び込むネームプレート、


そこには確かに「前田敦子」と書いてあった。


「もしかしてあれか?『モニタリング』とかそういうやつか?」だなんて、

淡い期待に胸を高鳴らせながら店員さんの顔を見る私、


すると、

一目でわかるくらい「同姓同名の別人」だった。


「お名前すごいですね」だなんて言葉が喉元までせり上がって来たけれど、

「おそらくこの人は何十回も名前のことを言われているのだろうな」と理性が働き、

声帯を震わせる前に飲み込む。


あだ名はおそらく「あっちゃん」だ。


「ピッ」と会計を済ませて、

「ご馳走様でした(あっちゃん)」と伝えて店を後にする私、

カッコ書きのところは「心の声」だということは書くまでもないだろうけれど、念のため書いておく。


「同姓同名」


そういえば、新卒で就活をしていた時に同じグループ面接を受けた子の名前が「小倉優子」だった。

終わった後にそのグループで食事に行ったけれど、案の定、あだ名は「ゆうこりん」だった。

 

「同姓同名あるある」なのかもしれない。

昔のことを思い出してしまったな。


ラーメンとサイドメニューに「替え玉」を含めて1330円、


私にしては贅沢な一食になったけれど、

予定していたハンバーグよりは安く済んだ。


しかもこのような面白い「ネタ話」のおまけつきだ。


前に伊沢拓司さんが自動車免許の試験に落ちて、

そのことを安い受験料でネタが一つ買えたと言っていたけれど、

今回の私はまさにそれに当たるかもしれない。


ラーメン店の「前田敦子」さん、


美味しくいただきました。

ありがとうございました。


普段とは違うことをしてみると、

「面白いことがあるのだな」と思った。