連休が明けて、おそらく仕事の方も忙しくなることが予想される。
彼女との関係は、一般的なそれとは比べ物にならないほど早い速度で進んでいる。
彼女と共に先に進むことに異論はないのだけれども、環境は大きく変わるだろうし、気持ちの整理が必要なところはある。
あらゆることが動き始めた。
私の踏み出した一歩は、思いのほか力強く、私の人生に地殻変動を起こしたようだ。
疲労感は強い。
連休でリフレッシュできた部分はあるけれど、疲れは抜けない。
それどころか、疲れることばかりをしていた気がする。
何も予定のない日は、泥のように眠っていた。
彼女とも何度か会うことができた。
これからはもっとカジュアルに会う関係になれそうだ。
平日夜にふらっと会って、愛を確かめるようなことができるようになるのかもしれない。
「大きな変化」
それは良い変化であれ、私の心を揺さぶるのだ。
今、私の心は満たされているけれど、満たされているながらに揺さぶられてもいる。
満たされている分だけ、コップにはたくさんの水が入っているものだから、少し揺らしただけでも中身はこぼれてしまいそうだ。
それをこぼさないように慎重に揺らしながら、確かな実感を噛み締めて、私は人生を楽しみながら進む。
ここから先の人生は、そういう高難度の生き方を求められているのかもしれない。
いずれにしても、新たなスタート。
大型連休でひとまず区切りをつけて、また新たな区切りが始まる。
スタートダッシュの準備は整ってなどいない。
だけれども、ピストルが鳴らされたら走り始めるしかないのだ。
そんなことを考えていると、つい先ほど、どこかでピストルの鳴る音がした気がする。
周りを見渡すと、皆が駅のほうに吸い込まれるように歩みを始めている。
どうやら「はじまってしまった」ようだ。
次はお盆休みだろうか。
私はまた新たな挑戦の日々へと足を進める。
自分でスタートのタイミングを見計らっていたら、いつまでも走り出すことはできない。
誰かの合図でスタートを切れることはありがたいことなのかもしれない。
ありがたい。ありがたい。
感謝を胸に抱きながら、私は今日も新たな一歩を踏み出す。