「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「幸せに飛び込むこと」の怖さ

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私は今、間違いなく幸せに包まれている。

付き合っている彼女との交際は順調どころか、

結婚へ向けて加速している。

 

私から見た彼女はパートナーとして申し分ないし、

彼女から見た私も同様だと言ってくれる。

 

だから、何も迷う必要なんてないのだけれども、

それでも「覚悟」のようなものを求められるのだ。

 

誰から求められるわけでもない。

私が私に対して自問自答しているのだろう。

 

「幸せ」を掴むということは、

同時にその「幸せ」を失う可能性に身を預けるということになる。

 

先のことなどわからないから、

それはそれで身を預けるしかないのだけれども、

良いことでも、悪いことでも、変化を選択することで、平坦だった道のりに自らの意志で凹凸を作ることになる。

 

人生は、先の見えない旅路だ。

望む将来に向けて、白紙の地図を広げながら、自ら目的地への道のりを書き込んでいく。

こと、結婚については、経験が不足しているものだから、私はそれをデザインするだけの絵心が足りない。

 

良いこともあれば、悪いこともある。

手に入れることもあれば、失うこともある。

 

そして、手に入れた分だけ、

それを失う可能性に怯えることになる。

 

もう3年ほど前だろうか。

私が好きだと思った女性との別れ。

 

それを機に私の体には謎の痺れが生じて、いくら検査をしても原因不明。

めまいがして倒れ、救急車で運ばれたのもその時期だった。

 

付き合っている彼女との関係が深まるほどに、彼女への想いが募るほどに、私は彼女を失うことを恐れるようになる。

 

病理は、これまで私が女性たちから受けたトラウマにあるのか。

それとも、これがマリッジブルーというやつなのだろうか。

 

私と彼女が結婚することを、私も彼女も私たちの周りも望んでいる。

 

何も迷う必要はない。

目の前のハードルは、存在すらあるのかないのかもわからないほど低いものなのに、私の心が勝手に高いハードルを拵えているのだ。

 

彼女は大したものだ。

「この結婚は、間違いなく幸せな将来につながっている」

そう確信を持って、私を後押ししてくれる。

 

ヘタレな私には勿体無いくらい、力強くて素敵な女性だ。

もはや、私はこの人以外とは結婚に踏み出す勇気を持てないのではないかというほど、懐深く頼もしい相手だ。

 

彼女はこれから先も、こんな情けない私のことを支えてくれるのだろうか。

 

おそらく答えは「Yes」だ。

あとは私が彼女と共に生きる覚悟を決めるだけなのだ。

希望に満ち溢れた将来に向けて、歩みを進めるだけなのだ。