「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

過去の自分へのアドバイス

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先日放送された『世にも奇妙な物語』を見ていて感じたこと。

もしも、自分が過去の自分に対してアドバイスをできるのならば、私はいつの自分に何を伝えたいのだろうか。

 

作中では、将来結婚することになる2人の男女の交際が始まる瞬間に、結婚した後の未来から来た本人たちが、「交際するべきだ」、「いや交際するべきではない」と議論を始める。

オチを書くことは控えるが、きれいな形で終わった。

 

世にも奇妙な物語』には珍しく、コンパクトで無駄のない構成に、素晴らしい出来だと感じた。

 

作品の出来が素晴らしいだけではなく、頭に残るテーマでもある。

 

そこで、冒頭の疑問につながる。

「もしも、自分が過去の自分に対してアドバイスをできるのならば、私はいつの自分に何を伝えたいのだろうか」

 

ライフステージにより、幸せな時期もあれば、そうではない時期もある。

そして、今の私は、客観的に見てかなり幸せな時期なのだと感じる。

 

結婚したばかりなのだから、それもそのはずだが、もしかしたら、来年には後悔しているかもしれないし、もっと幸せを感じているかもしれない。

 

今の私には、未来の私がどうなっているのか、想像することもできない。

作品と同じように、もしも未来の私が、今の私の目の前に現れて、散々アドバイスをしてきたとしたら、私はそれをどう受け止めるのだろうか。

 

多くの男は、結婚する前には相手の年齢と容姿にこだわる。

しかし、結婚してしばらくすれば、おそらくそれは大した価値のないものに変わり、相性や居心地の良さを求めるようになるのだろう。

 

やがては、同居人としてしか見られなくなり、生活能力や収入に目が向くのかもしれない。

妻のことを異性として見られなくなった先に、家族としての愛情を育てることができていないと、苦しい思いをすることになるであろうことは、想像に難くない。

 

それは、妻にしたって同じことで、私に対して同じ思いを抱くことができないと、苦しい思いをするだろう。

 

元々は他人から始まり、異性としての愛情を深めて結ばれる。

そして、長く共に過ごすことになってからは、また別の形での愛情を育む必要がある。

私が思っていたよりもずっと、「夫婦」という関係は、難しいものなのかもしれない。

 

だからこそ、今この瞬間にある、妻への想いは、もしかしたらこの先、2度と感じることのできないものなのかもしれない。

そう考えると、今は大事な時期だということになる。

 

だいぶ話が逸れたな。

私が過去の自分に対するアドバイスをする場合の話だった。

 

ここで少し間を空けて、真面目に考えて見たけれど、今の所の結論としては、「聞きたいことはあるか?」という問いかけを過去の私に対して行い、過去の私から質問があれば、それに答えるというものだろうか。

 

おそらく、異性関係で最も苦しんだ時期は、31歳の時だ。

そして、その時の私はおそらく、未来の私が現れたならば、間違いなく一つの質問をするだろう。

 

「自分の結婚相手はどんな人なのか?」

「結婚をできるのか?」という問いの後かもしれないが、間違いなくこれだけは聞くだろう。

 

そして、私は過去の私にこう答える。

「これ以上はないと思えるくらいに素敵な人と結婚できるから、絶対に途中で妥協はするな」

 

未来の私が過去の私に言えることは、

それくらいしかないのかもしれない。

 

あとは、その時の私が、その時の気持ちに従って、

自分で未来を掴み取る。

未来の自分も他人でしかないのだろう。

 

だから、今をしっかりと生きたい。

そう思った。