「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

妻の体重が思っていたよりも重かったという話

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私は女性の体重を「軽く」考えていたのかもしれない。

数字の面でも、気持ちの面でも。

 

妊婦健診に同行したときに、子供の経過が順調であることを妻が見せてくれた。

その中に妻の体重の項目があったので、思わず「こんなに体重あるの?」と声を出してしまった。

 

その一言が大きな地雷だったことにすぐ気がつく。

みるみる不機嫌になっていく妻。

「お腹の子と2人分だからね」とむくれる姿を横目に、私は「そうだよね」と返すも納得いっていない様子。

 

こういうところには触れない方が良いことはわかっている。

思わず声を出してしまった私の負けだ。

「負け」ということは、どこかに勝者がいるのかと考えるが、勝者などいない。

誰も得をしない展開である。

 

その後、気を取り直して妻の機嫌は落ち着いたが、今後私が妻の体重に触れることはないだろう。

しかし、私の頭には数字が残り続ける。

何度も振り返りを行うことで、いやでも脳に定着してしまうのだ。

 

苦い経験ほど何度も振り返りを行う。

それが逆効果となる。

振り返れば振り返るほど、脳はその記憶を重要なものとして定着させる。

忘れようと思えば思うほど忘れられないのだ。

 

「臥薪嘗胆」という言葉がある通り、苦い経験を糧にして起死回生を狙うという考え方もある。

これからの私は、妻の体重を知りながら、その対応を試され続けるのだろう。

 

テレビで女性の体重に関わる話題が流れようものならば、すかさずチャンネルを変えたり、体重の「重」という感じを見つけたら、すかさず手で隠したり、そんな不自然な行動を撮り続ける中で、記憶は「呪い」に変わっていく。

 

細かいことを気にすることなく、自然に振る舞っていれば良い。

妻が不機嫌になったらなったで、その時に考えれば良いのだ。

 

自然体で過ごしながらも、

思いやりだけは忘れずにいたい。