ソニーの出していたパソコンのことか?
確か今は別会社になっていたはず。
いや、それはVAIOだ。
少し前の話だけど、全身脱毛をしているという女子と食事に行った。
「こんなに安いのすごくないですか?」と彼女がスマホを私に向けて見せるページには、見慣れない文字があった。
「VIO」
幸いにも、私はその場でその子に対して「VIOって何?」と聞くことはなかったのだけれども、CMなんかで目にするたびに気になってしまったので、少し経ってからGoogle先生に聞いてみた。
すると、思った以上に直接的な表現。
なるほど、それぞれの文字がそれぞれの形を表しているのか。
何かの略称かと思っていた私は、面食らってしまった。
と、話はこれで終わりなので、普段ならばボツになるような記事だけれども、脱毛について気になったので掘り下げてみる。
世の女性たちは、ムダ毛の処理に大きな時間を割いているらしい。
その時間を軽減するために、どうやら嫁入り前のケアとして脱毛するケースが多いようだ。
体の大事な部分を守るために必要なものとして、ホモ・サピエンスに進化してからも体毛は残った。
だけれども、今の時代はそれを必要としないくらいに安全性を確保しているからか、髪の毛やまつ毛、眉毛はファッションの一部として整えるようになり、それ以外の毛はムダ毛とみなされることになる。
もしかしたら、人類がさらに進化していったならば、体毛自体を必要としなくなるのだろうか。
鳥山明氏の漫画『キャッシュマン』にて、宇宙人であるキャッシュマンから見た地球人は、「毛がモジャモジャしていて気持ち悪い」とのセリフがあったことが印象に残っている。
地球人よりもだいぶ先の文明を生きている宇宙人、
それと同じような感覚に地球人も進んでいるのかもしれない。
まぁ、ムダ毛があったとしても、生きるのに支障があるほどのデメリットではないから、進化の過程でそこまで淘汰される恐れはないのかもしれない。
それに、体毛は薄い方が良くても、髪の毛は薄いと困る。
そんな複雑な美意識に合わせられるほど、人類が器用に進化できるのかどうかも疑わしい。
我々は、ほとんどこのままの姿で、何万年後も生活しているのかもしれない。
さて、VIO、
その意味を知ってしまうと、途端にこの文字列が卑猥に見えてくるから不思議なものだ。
これを考えた人は、ある意味では天才なのかもしれない。
そして、それを広く一般的に使うようになった脱毛業界もまた、かなり攻めた姿勢だ。
確かに、他に適切な表現があるのかと言われれば、なかなか思い浮かばない。
これは、意外と画期的な発明なのかもしれない。
私はOの持つインパクトに圧倒されてしまった。
もはや、Oがそれにしか見えなくなってしまうかもしれない。
これから私はどのようにして、Oという文字と付き合っていけば良いのだろうか。
「見える世界が変わってしまうかもしれない」
VIOの真実を知るときは、覚悟が必要なのかもしれない。
知らない方は、心して調べてほしい。