転職のことは何度か記事では触れてきたが、
体系化したものにしていなかったと思い、ふと思い立ったので筆を執る。
まずは思いつく理由を箇条書きで挙げてみる。
・「停滞感」を脱却したい
・キャリアアップしたい
・同じ環境に留まり続けることに対する危機感
・軽蔑するクソ女とかかわりたくないから
そもそもの動機は「停滞感」だったことを思い出す。
コロナ禍となりテレワークが続いた。
いい意味で捉えれば「自主性を重んじる」ジーコジャパンのような環境で働いていたので、プロジェクトは「できる範囲で進めればいい」という方針に変わり、ほぼ私の裁量で仕事を進められるようになった。
自宅から気軽にオンライン会議をするような環境は整っておらず、やり取りは専らチャットだった。
色々と限界があるものだから、会社の雰囲気としても「なるべく出社するようにしようね」と変わっていく。
テレワークの日は半分休みみたいな雰囲気となり、半日ほど仕事をすれば仕事が回るようになっていった。
社内で収まるプロジェクトの遅延は容認され、なんだか「やりがい」を感じなくなった。
空いた時間で家事を行い、生活を最適化していくにつれて、独り身の私は時間を持て余しスマホゲームやAmazonプライムビデオばかりにお熱になる。
そして、その状況に危機感を感じ始める私、
このままだと「社会人にとしてダメになる」と、そう強く感じた。
テレワークが続くと楽だし、給料も悪くはなかった。
小さな不満はたくさんあれど、会社からは評価されていたし特に辞める理由もなかった。
転職の残念である一昨年は、デートをする相手がいたから、もしもそのうちの誰かと結婚を考えるようなところまで進んでいたら、おそらく転職していなかっただろう。
「あまりにも変化がなかった」
仕事にしてもプライベートにしても、あまりにも変化がなく停滞していたのだ。
振り返ると、それが私の転職した理由として最も大きなものだと感じる。
冒頭に挙げた他の理由も後押しにはなっている。
年齢を考えてもキャリアアップはしたかったということは確かだし、
「クソ女」とその取り巻きは、相変わらず心臓に響くような苛立ちをもたらしてくる。
社内での私の立場が強くなると媚びへつらうような態度をとる。
表にはあらわさなくても、私は大きな苛立ちを常に抱えながら働いていた。
お世話になった方たちには申し訳なかったけれど、
転職後も会う人たちもいる。
話を聞く限りでは、前の会社は良くも悪くも相変わらずのようだ。
当の私はテレワークの頻度は増えたけれど、「停滞感」とは縁遠い生活を送っている。
事業拡大に伴う増員募集で会社の規模も大きくなり、さらに業績は伸びている。
大企業の部品として引っ切り無しに来る案件をこなしていく。
好き勝手に働いていた時のことを懐かしく思い、時には後悔が入り混じることもあるけれど、おそらく私の性質上こっちのほうが良かったのだ。
プライベートで新しいことを始めようとする余裕はなかったから、結婚は遠のいたと思っていたけれど、新たな道へと踏み出すと、不思議と別のことも動き出すようだ。
結婚へと進む彼女ができた。
私は仕事とは別の軸でも忙しくなり、ヒーヒー言いながら過ごしている。
これから先は、まだまだ変化の連続なのだろう。
前職の環境を懐かしく思うこともあるけれど、おそらく私が一歩を踏み出さなかったら、彼女との出会いもなかったはずだ。
出会っていたとしても、彼女から見て魅力的な私ではなかったかも知れない。
そう考えると、今の道に臨む選択は、私にとって必要なものだったのだろう。
もう少しだけ、落ち着きたい気持ちはあるけれど、今はまだまだ頑張る時期なのだ。
彼女の喜ぶ姿を胸に刻みながら、今日も頑張ろう!
そう思う。