「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「己を高めたい」という欲求の出どころ

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私は日々、成長したいと願っている。

しかし、なぜそう思うのかを深く掘り下げたことはなかったように思う。

漠然とした「進化欲求」とでもいうべきものに突き動かされて、私はガムシャラに前に進んでいるのだ。

 

本能的なものなのか。

それとも、これまで積み重ねた「成功体験」が私の動機となっているのだろうか。

いずれにしても、私は自ら望んで「忙しい」方向へと進んでいる。

 

限られた時間の中で、私はどこまで進むことができるのだろう。

人生は、長いようで短い。

そして、死は常に身近に存在しているものなのだ。

 

精神的と肉体的に1度ずつ死にかけた経験を経て、

私は生き急いでいるのだろうか。

あるいは、一度開いてしまった扉の先にある風景を忘れることができずに、ひたすらそれを求めて前に進んでいるのだろうか。

 

微妙なニュアンスで伝わりにくい表現しかできないが、人にとって、ある意味で「死は憧れ」でもあるのかもしれない。

 

終わりは必ず来る。

理性を得た人間は、誰しもそのことを承知しながら生を紡いでいる。

 

であるならば、だ。

「どのような最期を迎えるか」ということは、その人にとって、人生で最も大きな関心事となる。

 

悔いのないように、最期を迎えることができるのであれば、それは幸せなことだ。

だから、後悔のないように、私はガムシャラに進み続けているのかもしれない。

 

「まだまだ先は長い」

 

いつ終わるかわからない人生だが、

私は私の人生がまだまだ長いと信じている。

だからこそ、命を燃やしながら生きているのだ。

 

まだまだ満足していない。

だからこそ、命を削りながら前に進んでいるのだ。

 

私は、私の人生を諦めていない。

そのことは、喜ばしいことなのかもしれない。