「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

大量生産型から、付加価値型への方向転換

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マンパワーで生産性を上げる時代は終わった。

その点でのコモディティ化が進んだ上に、

労働条件にメスが入り、もはや、人件費を抑えることも難しい。

 

加えて、勤務時間にも強い制限が設けられた。

働けば働くほど評価されるという、昭和の価値観は淘汰されつつあるのだ。

 

そうなると、アイデア勝負で、価値ある製品やサービスを見出した企業が勝つことになるのだろう。

ある意味では、中小企業でも勝負をしやすい時代なのかもしれない。

 

既得権益ばかりがフォーカスされるけれど、メスの入るところにはメスが入っているのだろう。

それに、中小企業だって、少なからず既得権益に頼る商売をしているのだから、大きな差はないのかもしれない。

 

ITを駆使したメガベンチャーの増加に伴い、人材の流動化は進んでいる。

仲介によってマージンをもらえる転職サービスは活況のようで、私の友人は独立を考えているそうだ。

 

年功賃金や終身雇用は名目として残りながらも、それを支える若い世代は、それを冷ややかな目で見ているのが実情だろう。

 

それに、自分が上の世代になったときには、同じように甘い汁を吸える見込みは少ない。

そう考えると、若いうちからの転職は、ある意味でリスクヘッジでもある。

 

今は、一つの会社にしがみつく方がリスク。

そういう考えが一般的になってきている。

 

市場価値の流動に伴い、雇用も変わっていかなければならない。

クリエイティブを発揮するための心理的安全性。

それが脚光を浴びる現状には大いに頷ける。

 

常に時間に追われながら、ただタスクをこなしているだけで良い。

そういう仕事の仕方が日本ではまだまだ一般的なのだろうけれども、それだけだと思考停止してしまう。

 

賃金が成果への対価ではなく、労働時間への対価。

立場や年齢のバランスを重視するあまり、その辺りがおざなりになっているのではないだろうか。

 

それでは人は育たない。

帰属意識は醸成されない。

 

個人が「力を発揮できている」と実感すると共に、それに対する十分な対価が払われていると感じること。

そして、雇う側の評価と雇われる側の自己評価の乖離を減らすこと。

 

それらをクリアして初めて、帰属意識は醸成されるのだろう。

「やりがい搾取」という言葉が少し前に話題となったけれど、特に今の若者たちは、会社にしがみつこうという考え方をしない。

 

情報は世の中に溢れかえっているから、自らの現状を俯瞰することができるのだ。

そうなると、客観的にコスパが悪いと考えれば、席を移動する。

企業が変わろうとしなければ、雇用に苦労することとなる。

 

少し話が逸れたけれど、その辺りを改善して、付加価値のある仕事を推奨していかないと、おそらくこれからの時代は、良くても横ばいか、多くは右肩下がりとなっていく。

 

経営層がうまいこと舵取りをしていれば、従業員は思考停止できるのかもしれないけれど、それができるほど規模の大きな組織は限られている。

 

中小企業が生き残りたいのであれば、提供するプロダクトやサービスのみならず、会社の在り方も「付加価値型」に変わらなければならないのかもしれない。

 

時代は変わろうとしているのだ。