私の経験上、新たな環境に身を投じてから、
その環境にある程度慣れるまでにかかる期間は、
4ヶ月だと思っている。
3ヶ月だと少し短いし、半年では4ヶ月とあまり変わらない気がする。
だから、その期間はただ耐えるのだ。
消極的な「やり過ごす」ではいけない。
主体性を持って、経験を血肉に変えるつもりで、
4ヶ月間耐える。
それをするのとしないので、
その後、その環境に対する意識は大きく変わる。
自分だけではなく周りの見る目も多少は変わる。
最初の3ヶ月が勝負だと言われることはあるけれど、
私の場合は、4ヶ月が勝負だと思っている。
どんなに忙しかったとしても、
生活が破綻するほどでなければ、
人はなんだかんだで適応することができる。
なんとか誤魔化しながら、
そこで過ごす中で、手を抜く所や力の入れどころがわかってきて、なんとかやっていくことができるのだ。
今の私は割とギリギリだと思っていたけれど、
気がつくと2ヶ月余りはギリギリでやっている。
そして、心なしか、
ギリギリだと思っていた環境が、割と当たり前に変わってきた。
感覚が麻痺しているのであれば、
少し気をつけなければならない。
疲れに鈍感なことは良いことばかりではない。
知らず知らずのうちに疲労はたまり、
限界を伝えるアラートが壊れたまま無理を続けているようなものだ。
「疲れ知らず」なだけ、
疲れは蓄積されている。
だから、定期的に疲れに対策を講じなければならない。
睡眠、栄養、運動。
その大切さをしみじみと感じる年齢になった。
好きなだけ寝て、好きなだけ食べて、好きなように動く。
そういう生活は若いうちにしかできない。
ある程度の年齢を重ねたら、それも適切にコントロールする必要があるのだ。
それもまた人生の醍醐味か。
自らの選択により掴み取った自由。
その自由は制約付きのものだ。
その中でも楽しみを見出しながら生きていく。
それをうまくこなして、楽しく生きられる人が、人生の達人なのかもしれない。
私はまだ、達人には程遠い。