ドラマ『マイファミリー』のテーマソング。
お金よりも大切なものがある。
それに気がついてからが人としてのスタート。
そんなメッセージを色濃く伝えるドラマだった。
「愛」
自分よりも相手のことを大切に思える気持ち。
理屈ではなく、本能的にそう感じるものなのだ。
今の時代は、パーソナリティがどんどん肥大化している。
自分が気持ちの良いことに身を委ねて、周りの人間を道具のように思う自己中心主義。
それも個人の権利であり、そういう生き方が面白いという風潮もある。
決められた枠組みからはみ出ることにパーソナリティを見出す構図は、随分と昔からあった。
昔は、突っ張ることが勲章だったのかもしれないが、今は、ただ不快なことをして注目を集めることで、自分が世界の中心にいるような錯覚を覚えることによる、誰も得をしない自己満足に終わっているように思う。
自分さえ良ければ良い。
その先に未来はあるのだろうか。
いや、おそらく、その先に待ち受けているものは、
虚しさだけだ。
Uru『それを愛と呼ぶなら』