自分が結婚をしてから、
初めて他の人の結婚式に参加をした。
これまでと比べると、驚くほど参加に対する意識が違う。
自分の経験を通して、大変な思いをして作り上げた式だということを知ってしまったから。
自分が一度、主催側に回ると大体の流れは覚えてしまう。
自分の時と比較してしまうのだ。
私の場合は、経験をしてから日が浅いということもある。
自分の時と同じ曲もあれば、
迷った末に流すことのできなかった曲もある。
ふと流れた、表題の曲。
「心を動かされた」
両親に対する憧れをもとにして、
そうやって紡がれていくのだ。
人が生きていく理由など、
所詮、そこに詰め込まれているのかもしれない。
自分が生きてきた意味。
生きた証を未来へと残していくこと。
そうした欲求が、人には本源的に備わっているのだろう。
だからこそ美しく思う。
そうやって、紡がれていく思いを、
美しく思うのだ。