この曲は何回も記事に登場している。
「人間という仕事を與えられてどれくらいだ。
ふさわしいだけの給料をもらった気は少しもしない
いつの間にかの思い違い。仕事ではないわかっていた。
でもどうやら手遅れ。仕事でしかなくなっていた」
なんとも退廃的な歌詞。
まさにデカダンスである。
生きることをどう捉えるのかは人によって大きく異なる。
多くを手に入れようと躍起になる人もいれば、小さく身軽に必要最低限を追求するミニマリストもいる。
多くを手に入れても、最後の時には手放さないといけない。
「死」をどのように捉えるかによって、「生」との向き合い方も変わるのだろう。
最後の時に潜り抜ける穴は小さいから、手持ちのほとんどをこちら側に置いてこなければならない。
それでも、あちら側に持っていけるものはあるはずだ。
それが何かをどのように表現するのかで、宗教に違いがあるのだろう。
誰もが何かを信仰しながら生きている。
「経験」と呼ばれるものによって作り上げられた信仰だ。
最後に試される。
自分の残した「生きた証」に、
自分が納得しているのか否かが。
試されるのだ。
BUMP OF CHICKEN『ギルド』