「お金には変えられない価値がある」
結局のところ、
私たちは資本主義に支配されながらも、
自分たちの時間を大事にしているのだ。
限りあるからこそ輝く。
このようなテーマで命を扱う作品は多い。
だからこそ、これは人生の本質をついたテーマなのだろう。
自分で選び取った選択肢の末に、
何かを経験して心が動くこと。
人生には、それよりも価値のあるものなどない。
しかし、その反面、自分で選んだ選択肢に対する責任は常に生じるのだ。
どのような境遇に追い込まれたとしても、それを力強く受け止める覚悟。
それを育むことが人生の目的なのかもしれない。
何か大きな成果を出すことが正解とは限らない。
精一杯、何があっても生き抜くこと。
そこに「その人にしかない経験」という付加価値がつくのだ。
そのことを実感しながら生きている人は強い。
優里『ビリミリオン』