リクルート社のアンケート「今の会社でいつまで働きたいか?」という質問に対する回答。
今の若手社員(Z世代)の50%弱は、働く会社にまずは3年勤めることを意識して、そこから先は白紙だと答えるらしい。
リクルート社のアンケートという性質から、おそらく入社直後にとったアンケートの結果なのだろう。
と、言うことはだ。
今の若手社員の半数は、入社する会社に対して長期間勤めるつもりはないということになる。
これは、私たちよりも上の世代からすれば、大きなジェネレーションギャップではないだろうか。
ミレニアル世代といわれる私の世代でも、ある程度は終身雇用に期待を持つところはある。
ところが、Z世代はそうではないのかもしれない。
半数ほどが入社前にある程度は転職を意識するほど、流動性のある働き方を当たり前のものとして捉えているのだ。
そうなると、個人の意識により「仕事ができる」「仕事ができない」の二極化は広がる。
仕事のほかに、自ら意識してプライベートな時間を学びに使う。
「汎用性のあるスキル」を身につけることを目指して、自主的な努力を重ねる。
そうした自己研鑽を怠らない人の社会的価値は高まっていく。
逆に、会社に指示されたことしかしない。
空いた時間を有効に活用する努力を怠った人は、社会的価値を高めることができず、例え不満があったとしても、今いる環境にしがみつく選択肢しかなくなる。
良くも悪くも「自己責任」なのだ。
若くてバイタリティのあるうちに、どれだけの経験を重ねて、それを血肉と化すことができたのか。
それで概ね人生は決まってしまう。
「変化の大きな時代」
単に能力が高いだけではやっていけない時代なのだ。
知識やスキルをアップデートし続けて、さらに人格まで磨いていかないと、一線で評価されるとかは難しい。
誰もがこぞって人格者であることを目指して、会社もそのようなカリキュラムを用意するようになった。
「心理的安全性の高い組織の方が生産性が高い」
Google社がそんな実地結果を公表してから、効果があるかどうかは別として、世の中はどんどん「働きやすさ」を追求する方向へと進んでいる。
つまり、個人がそれに追いついていかなければならない。
組織からの恩恵を享受するだけでは淘汰されていく。
そういう時代なのだ。
価値観は、時々刻々と変わっていく。
それを取り入れる努力を個人として求められる。
それに追いつくことのできない人は、目の前にある飯のタネにしがみつくしかない。
幸い、日本の雇用形態は、一度雇った人を簡単に首にすることはできない。
だから、それにしがみつくしかないのだ。
何とも厳しい世の中だ。
努力をするしかない。
いつまでも、努力をするしかないのだ。
時代の変わるスピードが速いということは、
そういうことだ。