「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「未来」に対する関心が高まっていく

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私の中での話。

ここ最近は、やけに未来に思いを馳せることが多い。

これから世界はどのように変わっていくのだろう。

人類はどのように生きていくのだろう。

 

人が人であることを放棄せざるを得ない。

これから先は、現在人の行なっている多くの部分をテクノロジーが代替することになるのだろう。

 

一度「便利」を手にしてしまうと、人はそれを手放すことはできない。

スマホ然り、キャッシュレス決済然り、時代は逆行することはないのだ。

 

どんどん「便利」になっていく。

それに従い、どんどん人のすることはなくなっていく。

それが時代の向かう方向だ。

 

そうすると、人が人であるためには、どのような活動をするべきなのだろうか。

 

もしも「心」までAIで再現可能となってしまったら、もはや人とアルゴリズムに差は無くなってしまう。

そうすると、必然的に全体効率化の観点から見ると人の意思は不要となってしまう。

 

「どんどん便利に」「どんどん効率よく」

そうやって先に進んだ結果、いや進みすぎた結果、

世界に「人の意思」よりも優先すべき石が発生した場合、我々はそれに従うべきなのだろうか。

 

身近な所では、すでに私たちは意思決定を外部に委ねている。

過去の購入履歴から購入したいと思う商品を画面上に表示するECサイト、その時の気分に合わせて聴きたい曲を流してくれるスマートスピーカー

スマートウォッチにバイタル情報を提供し続けている人も増えてきた。

 

どんどん進んでいく。

私たちの意思が自らの生活に反映されないことが、当たり前になっていく。

なぜなら、AIに意思決定を委ねた方が「失敗しない」からだ。

 

今の時代は「失敗しないこと」に対する価値が上がっている。

効率ばかりが重視されて、遠回りをすることを悪と捉える。

これから先の未来は「トライアンドエラー」なんて言葉は死語になるのかもしれない。

 

コンピュータ上でシミュレーションして、失敗しないことが確定して初めて実行に移す。

「失敗から得るもの」は駆逐されて、温室育ちのエリートビジネスマンばかりの社会になる。

 

「人の心」も無機物と変わらない扱いとなり、心を震わせる経験の持つ価値は高止まりする。

そのうち、ライブよりも仮想空間の方がリアルな体験を提供してくれるようになり、映画『マトリックス』のように、人間が仮想空間の中で機械に飼育されるようになる。

 

その方が幸せなのだろうか。

苦労を避けて、楽をして生きる方が幸せなのだろうか。

文章を考えることも、絵を描くことも、全てAIに任せて、創造性を放棄する方が幸せなのだろうか。

人は何に喜びを感じて生きるのだろうか。

何のために生きるのだろうか。

 

それが曖昧な世の中へと進んでいる。