日本人は「ランキング」と「平均」が好きだと言われる。
その理由として、自分や、自分の好きなものが世間からどれくらい評価されるのかを気にする国民性が挙げられるのだろう。
評価される・されないのボーダーとして存在する平均値。
偏差値が50を超えていれば、平均点を超えていれば、人並みであれば、特に問題はない。
社会という大きなコミュニティの中で、自分の存在が優れているのかいないのか。
その判断を委ねる基準が、ランキングであり平均値なのだ。
かく言う私も、多分に漏れずランキングや平均が好きだ。
そして、割と「平均以上であれば問題ない」という思考回路で行動することが多いと感じる。
そして、それはどの組織に属していても変わらない思考回路だ。
だから私は、周りが優れている環境に身を置いた方が自分を高めることのできる人種なのだろう。
思えば中学生くらいの頃から私のランキングはあまり変わらない気がする。
中学でも高校でも大学でも、そして社会に出てからも私はいつだって所属する組織の中で「中の上」くらいに評価される立ち位置にいるように思う。
トップを狙うような野心はなく、かと言ってある程度は評価されたい。
だから、私はいつも平均よりも少し上くらいを目指して努力をし、その立場が安泰になると、それよりも上を目指さないのかもしれない。
そういう生き方をしてきたから、どこか上を目指すための必死さが足りないのかもしれない。
昔は、ある一つの分野に対しては、そういうトップオブトップを目指すような野心がないこともなかったが、今ではその気力は全く湧いてこない。
そして気がつくと、初めはついていくのがやっとだったはずの今の職場でも、3年ほどの期間を経て、基本的には可もなく不可もないような立ち位置をキープしている。
その辺りが私の天井なのだろうか。
40も近くなると、劇的に生き方を変えることはできない。
それまでの積み重ねが人生に現れてくるのだろう。
そして、そのまま死ぬまで同じような生き方を続けていく。
「ミッドナイトクライシス」に差し掛かるお年頃なのだろうか。
「このままで良いのか」と感じる機会が増えた。
仕事のこと、家庭のこと、私のライフステージは、人より少し遅れて、折り合いをつけながら生きていく時期に差し掛かる。
家族のために割く時間が圧倒的に増えるであろう、変化の年を生きる中で、私の仕事に対する姿勢はどのように変わっていくのだろうか。
今年はキャリアとの向き合い方が決まる大事な年だ。