「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

100点を目指すこと、90点で満足すること、

f:id:tureture30:20221221083232j:image

 

 

 

自認していることだが、私は割と100点を目指すタイプではない。

80点から、良くても90点ならば上出来と考えるタイプである。

 

いわゆる凡人だ。

何か歴史的な偉業を成し遂げるようなタイプの人間ではないことは、誰よりも自分がわかっている。

 

0から90まで成果を積み上げる労力と、90から100まで成果を積み上げる労力は、だいたい同じくらいだ。

よく言われることだけれども、「細部に神は宿る」ものだから、完璧を目指す人は、仕上げに多大な労力をかける。

 

90点でも十分に評価されるのに、そこから更に点数を積み上げる必要があるのか。

私からすれば、それは「コスパが悪い」と、そう考えてしまう。

 

だから、私の基準は「平均点」であることが多い。

それよりも上であれば「文句はないだろう」と、そんな面白みのない考えで物事に取り組むことが増えた。

 

しかし、100点を目指すつもりもないのに、100点を目指さなければならない環境に放り込まれる機会が増えた。

 

タスクは山積みなのに、それぞれで100点を目指していたら身がもたない。

それでも、90点だと粗探しをされて、100点を目指すように指摘される。

それはなんとも辛いことだ。

 

だけれども、その環境に身を置くからこそ、自らの壁を破り、今までの自分から先に進むことができる、そういう側面もあるのかもしれない。

 

元々の私は、こだわりのあるところについては、100点を目指す人種だった。

そこから一度メンタルをやってしまい、「私は手放すこと」から始めた。

 

そういう生き方を6年くらい続けていたものだから、それが癖になり、自分の疲労感と相談しながら、無理をしすぎないように自分の行動を決めるようになった。

私の30代は、これまで概ねそのような行動規範で、時を重ねてきたのだ。

 

しかし、今の私はだいぶ無理をしている。

モラトリアムを終えた学生のように、私はもう一歩踏み込んで努力をしなければならないのかもしれない。

 

「今はそういう時期」

 

自らに言い聞かせながら、疲れ切った体に鞭打って、先に進むしかないのだ。

私が望んで身を投じた環境。

あれも、これも、全て私が選んだ道なのだ。

 

「高み」になんか行きたくないと、半ば天井を設けていた私の天井は、思いがけず取り払われてしまった。

気がつけば、地面は迫り上がってくる。

そうなると、私は上を目指すしかないのだ。

 

疲れても休むことはできない。

うまいことやりくりをするしかない。

 

生きることは大変なことなのだ、

改めて感じる。

 

年末年始はゆっくりできるのだろうか。

それもだいぶ怪しくなってきた。

 

私に平穏は訪れない。

それを甘んじて受け入れるしかないのだろうか。

 

今はそういう時期。

そう捉えて、私は100点を目指して進んでいく。