人に何かを伝えるときに、その熱量を伝えることが大切だ。
そのための方法として、その結論に至るまでのストーリーを話す、というものがある。
ある研究結果によると、ストーリーを伝えることで、伝えなかった場合と比べて22倍も記憶の定着率に差があるらしい。
一番伝えたいことは、簡潔に短いメッセージで伝える。
そこにパッションがこもるのだ。
コアとなる部分を長々と伝えても、何を伝えたいのかがわからなくなる。
そのコアを中心に、肉付けをおこなって説得力を付加する。
その作業の中にストーリーが出来上がるのだ。
よくできたストーリーであればあるほど、相手の心に残る。
心に残れば、相手に行動を促すことができる。
結局のところ、プレゼンは相手に対して自分の望む行動を促すことが目的なのだ。
だから、そのゴールから逆算してストーリーを作る必要がある。
「ストーリーテラー」
国語的な能力は必要なのだ。
人を惹きつける文章を書くことのできる能力は、ビジネスの世界でも役に立つ。
ただ、ビジネスに求められる文章と、プライベートな文章には大きな差がある。
ビジネスの場合は、一目で相手に対する要求が伝わるように書かなければならない。
加えてストーリーまで織り込むとなると至難の業だ。
私の文章は、ブログを続けてきたことで劇場型に変わった。
しかし、ビジネスでは、あまりそれを求められていない。
文章の役割に応じて書き分ける必要がある。
その「書き分け」のスキルが私には必要なのだろう。
その上で、書いていて自分が面白いと思えることが大切だ。
ここしばらくは、惰性でブログを書いている。
そうすると、私の書く文章もどこか惰性に陥る。
読み手や聞き手を惹きつけるためには、書き手が楽しんで文章を書いていないといけないのかもしれない。
今の私にそれができるのだろうか。