「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

自分のために生きる。誰かのために生きる。

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独身の期間は、自分のためだけに生きていれば良かった。

持てる時間の全てを、自らの成長に費やすことができたのだ。

 

人は成長を実感できないと枯れてしまう。

しかし、その成長している感覚を、他の誰かに委ねることができたならば、自分は成長していなくても、成長した実感を得ることができるのかもしれない。

 

その最たるものが子供だ。

子供が生まれたら、自分の時間の多くを子供に費やすことになる。

その結果として子供が賢く成長してくれて、そちらで成功体験を掴むことができるのであれば、自分自身の成長は二の次となる。

 

良いか悪いかは別として、おそらく独身のままでいた方が、自分自身の成長に貪欲でいられるのではないだろうか。

むしろ、自分の成長を突き詰めることくらいしかやることがなくなり、自分を高めることに取り憑かれたような人間になる傾向が強いのかもしれない。

 

自分1人でたどり着けるところには限界があるのだ。

そこから先の世界に辿り着こうとすると、どうしてもライフステージを進める必要がある。

 

私は結婚できてよかった、と心から思う。

もしも今でも1人だったならば、私は相変わらず婚活を続けていたのだろうか。

そう考えると、どこにも辿り着かないまま同じ場所を堂々巡りしている気がする。

 

少なくとも、私は今の状況をありがたく思う。

ライフステージが進んだことで、新しい課題が生まれ、それに向けて前抜きに生きることができている。

 

人生は人それぞれだから、幸せな形なんか人の数だけあるのだろう。

それでも、今の状況を「幸せ」だと思えることは、なかなかないことだ。

 

感謝しなければならない。

今の環境を作ってくれた全ての人たちに。

そうやって、また誰かのために生きることに意識が向くようになる。

 

今の自分を肯定することができるから、人のために生きることができる。

自分が「幸せ」だと思えていなければ、人のために生きることは難しい。

 

そうやって「幸せ」の連鎖が生まれていけばいいのに。

嫉みや嫉みなんか吹き飛ばしてさ。