私はたいてい週に一度か二度テレワークをしている。
その中で感じる疲労感。
出社した時とはまた違う独特なものだ。
もちろん通勤のストレスが無い分、合理的に考えるとテレワークの方が疲労感は少ないはずだ。
しかし、一概にそうとも言えないから難しいところだ。
監視の目があまりない中で、自律的に仕事を進めなければならないというプレッシャーなのか。
それとも、周りの状況がわからないから、自分がうまく仕事をこなせているのかわからないという不安感なのか。
はたまた、勤務時間なのに家で自由に過ごすことのできるという、背徳感に対する罪悪感のようなものに苛まれているのだろうか。
人はいつだって何かに不安を感じている。
恵まれた環境にいたとしても、どこかに不安を感じていないと気が済まないのだ。
そういった感情が、どこかでテレワークの疲労感と結びついている気がする。
人生は、不安と幸せの間で葛藤を続けながら進んでいくものなのだろうか。
何もないと不安になる。不安のないことが不安になる。
そうやって、いつまでも不安を追い求めて、不安に追いかけられながら進んでいくのが人生なのかもしれない。
そう考えると、不安を感じることは当たり前のことなのだ。
不安を感じていることに対して、不安を感じる必要はない。
生きていること自体が、不安に塗れている。
人はいつだって無い物ねだり。
欲しいものが手に入っても、また別のものを欲しくなる。
そうやって数珠繋ぎに前に進まないと生きていけないのだ。
出社しようが、テレワークだろうが、いつだって不安に苛まれている。
いつだって疲れているのだ。