「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

ステレオタイプ脅威

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人は社会的印象に引きずられて生きている。

男の方が力が強い、女性は家庭で活躍する。

そうしたステレオタイプ

 

それに当てはまらない場所では、ステレオタイプ脅威というものを感じて、能力が低下するようだ。

 

例えば、肉体労働の現場で働く女性は、そこで女性として扱われれば、物理的にも力が弱くなるらしい。

不当に低い立場で働いている人は、本来持つ能力が高かったとしても、その立場に見合った力しか発揮できないようだ。

 

そうしたステレオタイプ脅威。

私にも思い当たるところがある。

日本人は空気を読む性質が強い。

「でしゃばり」は敬遠されるのだ。

 

だから、必要以上にTPOに縛られて、与えられた役割を演じることに躍起になるのだろう。

 

見た目に威厳があるの立場が高い。

立場が上だと仕事ができる。能力が高い。

それもまたステレオタイプだ。

 

ある意味では、立場が上がることで、それに見合うだけの仕事を任されて能力が身につく。

そういうこともあるだろう。

しかし、そうではないことも多い。

 

そうなると、プレッシャーがステレオタイプ脅威となることもある。

「こうでなければならない」「この立場ならばこれだけの能力を身につけているべきだ」

そのプレッシャーに押しつぶされてしまう人もいる。

 

そう考えるとステレオタイプ脅威は悲劇しか生まない。

個人としていかにそれを跳ね除けるのかが重要となるのだ。

 

どのような場所であれ、どのような立場であれ、

本来自分の持つ力を発揮したい。

そのためにはどうしたら良いのだろうか。

 

最も大きな要素は、必要以上に他人の評価を気にしないことだ。

目の前のタスクに対して向き合う。

ただそれを淡々とこなしていく。

その積み重ねの中で力は身についていく。

 

不当に評価されなかったとしても仕方がない。

他人の評価など自分でコントロールすることはできないのだ。

 

大事なことは、自分が自分の生き方に納得しているか否かだ。

それ以外のことに縛られる必要などない。

ただ、自分を嫌いにならない方向に、着実に進んでいく。

 

その積み重ねの中で、確かな自己肯定感が育まれるのだろう。

地位も名誉もお金も幸せに直結するとは限らない。

結局は、最後の時を迎えた時に誇れる自分であることが大事なのだ。

 

他人の評価に依存することはやめて、自ら望んだ人生を歩む方向にシフトした方が、よほど幸せに生きることができる。

 

ステレオタイプ脅威を跳ね除けて、自分らしく生きるためには地道な積み重ねにより、自らの考え方を矯正していく必要がある。

 

時間がかかる作業なのだ。