「状況はどうだい?僕は僕に尋ねる」
進んでいる気になっているばかりで、
あまり本質的には進んでいないな。
「結婚したい」なんて、
少し前までは本気で思っていたけれど、
思えば思うほど苦しくもどかしい。
そこから逃げるように、
理論武装で自分を言いくるめて、
今では心の置所すら不確かだ。
「歩んできた道の正しさを祈った」
これでいいのか。
このままでいいのか。
選択は間違っていなかったのか。
過去に足を引っ張られて、
現実に無力さを痛感させられて、
どうやら前にも後ろにも進めないようだ。
「迷子って気づいていたって、気づかないふりをした」
目の前のことに集中して、
努力を積み重ねていれば、
いつかきっと花開くはず、
そうやって「努力」を心の拠り所にして、
「努力」の先が示すもののことは、
考えても仕方がないって言い聞かせていた。
「破りそこなった手作りの地図、シルシをつける現在地」
今更いくら愛の言葉を並べたところで、
もはや手遅れ、
上から別の何かを塗っても塗っても消えてくれない過去、
次に進むためには過去を受け入れて、
自分の居場所をしっかりと確認しないと、
どんなに遅くなったって、
準備ができるまでは始められない。
「ここが出発点、踏み出す足はいつだって始めの一歩」
ようやく踏み出した一歩、
その正しさに自信はない。
それでも進むしかない。
はじめはゆっくりでいい。
地面の感触を確かめながら、
しっかりと大地を踏みしていることを確認して、
次の一歩は少し大きくしてみようか。
怖いのは当たり前、
大丈夫、
軸足はしっかりと大地を踏みしめている。
ちゃんと確認したはずだろ?
ほら大丈夫だった。
顔を上げると、
いつもと同じ景色がなんだか少し違って見える。
環境ではない。
自分の心次第、
「間違った旅路の果てに、正しさを祈りながら」