5月に大きな喪失感に包まれて、
はじめは打ちひしがれていたけれど、
「そうなるのだろうな」って、
ある程度の覚悟はできていたから、
10日も経たないうちに大きく動き出した。
すると不思議なもので、
環境もそっちに引き寄せられていく。
ガチ婚活、
6月だけで6人の恋人候補と会った。
過去に足を引っ張られて進めなかったから、
なかなか気がつかなかったものだけれども、
勇気を出して一つ高いところに登ってみたら、
思ったよりも世界は見晴らしが良かったみたい。
形にこだわっていた。
だけれどもそんなものは壊して、
なりふり構わないで、
がむしゃらに貪欲に出会いを求めてみた。
そうせざるを得なかったから、
そうしないと押しつぶされてしまいそうだったから、
気がついてみると、
私って意外と悪くはないようで、
多くの方に好印象を持ってもらえたみたい。
完全に自信を失っていたものだから、
少し救われた。
貴重な時間を割いてまで会って頂いた、
全ての方に感謝している。
取り持ってくれた方にも、
そうやって出会いを求める中で、
先に進めそうな人と出会えた。
少なくとも私がそれを望む相手と、
一つ扉を開けてみて、
ようやく次の扉に手をかけたところ、
新しい世界は際限なく続いていて、
その扉に手をかけるたびに、
臆病な心との勝負になる。
過去は後ろから迫ってくるのだ。
足を引っ張ろうと何度も手を伸ばしてくる。
こっちの方が、
「居心地がいいよ」って、
そんな甘い言葉を囁きながら、
そこから逃れるためには、
幸せのシャワーを浴びて、
心の底から満たされるためには、
歩みを止めてはいけないのだ。
いくら居心地がよくたって、
「満たされない」
決して満たされないのだ。
欲しいものを諦めて、
それを得るための苦労から逃げて、
それを持っている人に嫉妬して、
代替物で満たされた気になる。
望んでも手に入らないものはある。
だけれどもそうではない。
それを自分でわかっているから、
どうしたところで満たされない。
向き合うしかないのだ。
自分の弱いところと、
臆病に支配されて、
心を手放してはならない。
しっかりと掴んで、
行きたい方向に一緒に連れて行かないと、
心は明後日の方向に逃げ出してしまう。
自分の心を希望に導いてあげる。
それができるのは自分だけ、
安易な方に流されて、
肝心なところで宝をつかみ損ねる。
そんな人生はもう嫌だ。