「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

怒りの基準

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「できない」とか「わからない」とか、

誰かのそういうことに対しては、

あまり怒りは湧かない。


よほど切羽詰まっていなければ、

何度でも丁寧に教えるし、

それでもわからなければ、

わからない箇所を理解しようと務める。


「道徳的にどうなのか」

問題はそういうこと、


「裏切り」だとか、

「不誠実」だとか、

「不当に楽をしたい」だとか、


そういうものに対する怒りは激しくて、

ずいぶん後まで尾を引いてしまう。


特に異性関係、


弱いところを突かれるから、

その傷を癒やすのに時間がかかり、

傷を見るたびに怒りが湧く。


怒りは風化するもの、

 

そのためには満たされればいい。

他の何かで、


みんなそうやって命をつないでいる。


だけれども満たされないから、

損をするとわかっていてもやめられない。

相手にも損をさせたいのだ。


そんなことをしたって、

損をする一方なのに、


あんなことをしておいて、

何もなかったかのようにされたくない。

 

 

 

いいや、やめよう。

ため息は酸素の無駄遣い。


なんだか疲れた。

とにかくやめよう。


怒りの基準がわかっても、

許せないならば仕方がない。


もはや心と体がバラバラでよくわからない。


やわになったものだ。

いろんなことを諦めるようになってから、


大きな恋って、

今まで4つしてきたと思うけれど、

その4つ目が終わった。

もちろん一つも実ってはいない。


5つ目はあるのかわからない。

恋をしないで結ばれることがあるかもしれない。


もう燃えるような恋は必要ない。

穏やかに自然といられる人と結ばれたい。


これ以上傷つきたくない。