相性の良い人

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「人間なんてみんなどこかちょっとずつおかしい」

新海誠監督の映画『言の葉の庭』でのセリフ

 

そのおかしなところを見せ合って、

時には出っ張ったところをぶつけ合って、

それでも居心地がいいかどうか。

 

体験したことを自然と共有できるかどうか。

これまでに培った価値観を晒し合って、

それで違和感がないかどうか。


それが相性ってやつ、


個性をぶつけあうことがおもしろいこともあるし、

出っ張ったところが相手のへこんだところに、

パズルのピースのようにハマる心地よさもあるかもしれない。


それは直接触れ合わないとわからないこと、


表情の豊かさ、

声の調子、

笑顔の眩しさ、

その一つ一つが魅力となって心を揺さぶる。


画面越しのあの人は、

実在するかどうかもわからない。

もしかしたら幻かもしれない。


そんな儚さに思いを馳せるのも一興、


だけれども私は前に進みたいのだ。

関係を前に進めたいのだ。


愛する人に出会って、

一緒になって、

幸せな時を共有する。


それを望んでいる。

そんな月並な幸せを心から望んでいる。


「人間なんてみんなどこかおかしい」


だけれども望んでいることって、

みんなそんなに変わらない。


個性を尊重しすぎて、

人間という生き物の価値観が多様化しすぎて、

まるで違う生き物のようになってしまったから、


誰かを選んで、

誰かに選ばれて、

ちょっとしたことで別れてしまって、


同じことを望んでいるはずなのに、

どうしてこうなってしまったのだろう。


個で在りたがる一方で、

誰かと繋がりたがる。


自立を望む一方で、

過剰な自意識に支配される。


人は強く儚いもの、


私たちが求めているものって、

自分らしさを認めてもらうことなのかな。


だから、

「あなたのあなたらしいところが好き」

そう言ってもらえたら一番嬉しいのかもしれない。


おかしなところを愛おしく思える相手、

そして愛おしく思ってくれる相手、

 

そんな人が「相性の良い人」なのかな。