「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

なんで相手もいないのに結婚したかったり、子供が欲しかったりするのか

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時代は変わったのかもしれないけれど、

まだまだ多くの人は「結婚したい」と思っていて、

結婚したら「子供が欲しい」と思っている。


もちろんご縁だから、

望んでも結婚できなこともあるし、

結ばれても子供ができないこともある。


だけれども、

多くの人がそれを望んでいるって、

冷静に考えるとすごいことだ。


「自分の遺伝子を残したい」ってことは、

「究極の自己肯定」だ。

 

それを望むのは、

単に生物としての本能ってだけなのかな。

それとも社会の慣習に従っているのかな。


多分に漏れず、

私も望んでいる一人だ。


しかし「理由」を聞かれると答えに窮す。


「何で結婚したいの?」

「なんで子供が欲しいの?」


直近の感覚でいえば、

「欠落感を埋めるため」だろうか。

「そういう人生を経験したいから」だろうか。


何とも身勝手に聞こえるな。


相手がいれば「愛情」というものが、

大きく関わってくるのだろう。


「大切に思う人と一緒に生きたいから」

「大切な人との愛の結晶をこの世に残したいから」


先に挙げたものと比べると、

なんともまともに聞こえてくる。


結局は相手がいるから、

こういう欲求が「まともなもの」になるのかな。


もしも人類が「不老不死」になって、

20代の体を維持し続けて、

自らが望むまで命を繋ぐことができるようになったら、

この辺の在り方は大きく変わってくるのかもしれない。


「自分にとっての世界で一番素敵な人」

そんな理想を追い続けることができるのだ。


婚活に疲れ果てているくせに、

こんなことを考えている私はきっと、

ロマンチストなのだろう。


「タイムリミットがあるから踏ん切りがつく」

そういうこともきっとある。


結局人生ってものは、

「バクチ」みたいなものなので、

先に進んでみなければわからないのだ。


それでうまくいかなくても自己責任、

嘆いたところで仕方がない。


時間が限られている。

だからこそ人は美しく輝こうと必死になる。


月並みだけれども、

結局はそういうことなのかな。


人は意味を求める生き物だから、

「人生が先に進まないと気が済まない」


その最もわかりやすいライフイベントが、

「結婚」だったり「出産」なのだ。


もちろんそれが全てではないけれど、

「わかりやすい」がゆえに人気がある。


そう考えると腑に落ちる気がする。


「バクチ」に勝って、

「人生の意味」を手に入れて、

そして最後を迎える。

 

始まりに愛は必要なくて、

一緒に過ごすうちに育まれればそれでいい。

それもまた人生だ。

 

相手がいないのに、

結婚をしたかったり、子供が欲しいと思う。

 

パーソナリティの肥大化した時代だ。

何もおかしなことではない。

 

「自由」はある意味では「不自由」なのだ。

 

全てを自分で決めて、

全てを自分で掴み取らなければならないのだから、


どのようなルートを辿ったとしても、

最後は心から納得するものにしたいものだ。