「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

若者が会社に定着しないわけ

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入社前から自分の土地を持っているから、


SNSをはじめ、簡単に情報を手に入れられる時代、

「情報」はいくらでも手に入るし、

「つながり」は個人でいくらでも広げることができる。

入社前から社会を知っているのだ。


その「自分の考え方」という土地を持った上で、

入社してからそこに建物を立てる。


おそらくそんな感覚、


旧世代は、

会社から土地を提供されるところから始まる。


「社会人としての心得」だとか、

「仕事のやり方」だとか、

会社の介入がライフプランに及ぶことも少なくない。


土地を与えられて、

建物の種類を指示されて、

支持されたとおりの建物をいかに効率よく作ることができるか。


それが旧世代の感覚、


土地をどのように手に入れたか。

それが人生に与える影響は大きいもの、


会社から与えられた土地は条件付き、

土地から建物の種類から、

はたまた建物の壊し方まで、


会社が一生を面倒見てくれるならばそれも悪くはない。


だけれども、

多くの場合はそういう社会構造ではなくなった。


それならば、

土地は自分で用意する。


用意された土地を使い続けるうちに、

どこかでそれを自分のものにする。


そういう「覚悟」が必要なのかもしれない。


若者の考え方はある意味では、

不安定な社会で生き抜くための進化、


会社が国が、

将来を面倒見てくれないことを知っているから、

そのことを嘆く暇があるならば、

自分で道を切り開く。


とても合理的な考え方、


会社も保険も年金も、

自分で選んで自分で辞めて、


辞めても社会的に抹殺されなくて、

求めれば職があって、

立場に関わらず成果に応じた報酬を受け取れる。

 

そういう社会になればいいのに、


人は会社を選び過ぎだけれども、

会社も人を選びすぎ、


フリーターだけれども、

真面目にコツコツ仕事に取り組める人はいる。

大企業にだってそういう人に向いた仕事はある。


立派な経歴を引っさげて、

転職市場に出たものだから引く手はあまた、

取り繕うことはうまいから、

すぐに採用は決まるけれども、

プライドばかり高く折り合いがつかず、

成果をあげられない。

そういう人は少なくない。


一度レールを外れたら、

レールに戻ることが難しい社会、


それでは「働き方改革」なんて進まない。


育休をとったら左遷、

産休から復帰したら居場所がない。

 

「一億総活躍社会」ってそんなものなのかな。

 

私はたまたまレールに乗っかっているだけ、

いつどうなるかはわからない。

そういう不安を誰もが抱えている。