今年の大河ドラマ『いだてん』
来年の東京オリンピックを意識しての企画だけれども、
兎にも角にも不人気のようだ。
ラグビーW杯、
スコットランド戦の裏で、
大河ドラマ史上最低の視聴率を更新したらしい。
しかも自身の5.0%を塗り替える3.7%とのこと、
その前も自分って圧倒的な不人気、
それでもって、
翌週は日程を変更してBSの予定だったラグビーの南アフリカ戦を放送する。
完全にラグビーに食われた形、
まあ、この流れならば何を予定していても40%を見込めるラグビーを放送するだろうけど、
大河はここしばらく毎回見ている。
『いだてん』だって見ていると悪くはないと思うんだけどなぁ。
主役はいささか地味かもしれないけれど、
まさかのビートたけしまで出ている。
クドカンらしい「抜け」を出した上で、
絶妙なシリアスさを表している。
戦争に対する怒りだったり、
オリンピックに傾ける情熱、
競技に対する熱意、
そういう物を実によく描いている。
「日本を元気にしたい」
災害復興などで、
よく聞くようになった言葉だけれども、
昔からそういう志を持っていた人がいたのだ。
これってすごいこと、
「スポーツの力」
私もラグビーやバレーに力をもらったけれど、
昔から続く系譜、
どんどんシェアを広げていって、
色んな分野で日本のスポーツは力をつけてきている。
もはやスポーツ大国と言っても過言ではないだろう。
「日本がどうやってスポーツ大国に成り上がったのか」
その走りの部分から描いている。
多くの人の熱意に支えられて、
ここまでたどり着いたのだ。
国立競技場が関東大震災の被災民受け入れに使われたなんて知らなかったし、
オリンピック開催地を巡って、
日独伊の思惑が絡んでいたことも知らなかった。
政治とスポーツ、
そういうしがらみって昔からあったのだな。
それに葛藤しながら、
臥薪嘗胆して耐えて、
64年の東京開催にこぎつける。
『いだてん』
ようやく終戦を迎えて、
これから64年に向かうところ、
もう終盤だけれども、
ラグビーにお熱ならば、
見てみるのも悪くないと思うよ。
悲惨なことがたくさんあって、
それをなんとか乗り越えてきて、
それどころかバネにして、
大きくスポーツ大国へと飛躍した。
日本人のマインドって、
やっぱりすごいんだなって思う。