「余裕がない」
関係性があるから、
コミュニティの中ではそれほどではないけれども、
道行く人達からはそう感じる。
関係ない人たちだから、
その場限りの関係だから、
そう思うと人は気を使わなくなる。
普段は繕っているのだ。
居場所を守るために、
「どこでも尊敬を集める」
そんな聖人みたいな人はほとんどいない。
一部のコミュニティではそうだとしても、
みんなどこかで発散している。
それができなくなってしまうと、
追い詰められてしまい、
守るべき居場所すらも失ってしまうから、
「歪が生じる」
いい人ばかりを演じ続けていると、
心が壊れてしまうのだ。
だれだって変な性癖の1つや2つはあるし、
男だったら右手を相棒にしてAVにお世話になっている。
その手のプロだっているくらいだ。
世の中はそういうもの、
汚れのない世界、
そんなものは作れない。
人間自体が汚れているのだから、
反面、
人は我が子を命がけで守る慈愛や、
ふと湧き出てくる無償の優しさ、
そういうものも持ち合わせている。
存在自体が矛盾しているもの、
人ってそういうものなのかもしれない。
だから、
「こうあるべき」だとか、
そんな事にこだわったところで、
無駄にイライラするだけ、
人自体が矛盾した生き物なのだから、
欲望に振り回されて、
自己存在に不安を感じていて、
だけれども良く在りたいと願っていて、
Cocco『強く儚い者たち』
「あなたの姫様は誰かと腰を振っている」
欲望に負けて過ちを犯しても、
裏切りなどまるでなかったかのように、
ケロっとした顔で大切な人を迎える。
ジュディオング『魅せられて』
「好きな男の腕の中でも違う男の夢をみる」
なんともご都合のよろしいことで、
呆れ返ってしまう。
そんなものにいきり立っても、
時間の無駄遣い。
自分らしく、
人に迷惑をかけないで、
適度に欲望を満たしながら生きればいいのだ。
我々は遊ぶために、
この世に生まれてきたのだから、