目には見えなくても、
確かに刻まれていく。
ふとした時にズキッと痛む。
「忘れないで」って、
警告を発してくれるのだ。
人は「痛み」から学ぶ。
だけれども、
時間が薬になってくれるから、
時とともに「痛み」は薄れていく。
「痛み」を抱えながら生きていくなんて、
とても辛いこと、
「自己防衛本能」
「痛み」とともに、
学んだことも流されてしまう。
そして過ちを繰り返すのだ。
人は強く儚く愚かな生き物、
だから忘れないために、
「傷」として残してあげないといけない。
ふとした時にズキッと痛む。
「忘れないで」って、
失った悲しみや、
抱えきれない苦しみや、
放り出してしまったやるせなさ、
そのときについた傷が、
ズキッと痛む。
それを避けることは出来ない。
いくら見えないように隠したって、
確かに刻まれているのだから、
その「傷」を抱えて生きていくしかないのだ。