人は損することが苦手な生き物、
得したことはあまり覚えていなくても、
損したことは忘れられないのだ。
だから「憎しみ」が生まれる。
少なくとも本人からしてみたら、
不当な扱いを受けて損をさせられた。
そんな感情に支配されるのだろう。
だけれども少し考えてみると、
「憎しみ」に支配されていたら、
そうしている分だけ損をすることになる。
好きでもない相手のことを監視して、
不幸にならないかって期待して、
不毛な努力、
無駄な消耗、
「憎しみ」が生み出すものって、
そういうものしかない。
それならばさっさと手放すこと、
「感情の整理」なんて小難しいことを考える暇があるならば、
少しでも自分を気持ちよくさせてあげればいい。
「ちゃんとしていないとダメだ」
そうやって努力することは尊いけれど、
それを人に強いるようになったら、
どんどんおかしなことになる。
何も「隣人愛」を説きたいのではない。
裏切られ続けるなんてまっぴらだ。
「騙されたり、裏切られたり」
そういう目にあったら、
「憎しみ」なんて捨ててしまって、
それと同時にその関係も捨ててしまえばいい。
表面だけ繕って、
損得だけで繋がって、
いちいち感情を動かすことはしない。
「自分とは全く関係のない人」
関わらないといけないところだけ、
そこだけは我慢して、
あとは感情を殺せばいい。
嫌いな奴に「憎しみ」を向けるなんて、
わざわざ憎んでやることなんて、
無駄な労力だから、
憎みもしないけれど、
できるだけ関わりもしない。
それが嫌いな相手との正しい関わり方なのかな。