割と色々なことに首を突っ込んで、
人生が動いていないと気の済まない質だ。
停滞感を嫌って、
状況打破のために色々と動いてきた。
ところがここ最近、
とてもおっくうだ。
「生きていてもつまらない」
「良いことなど何もない」
実際はそんなこともないのだろうけれど、
そんなことばかりを感じている。
周りばかりがどんどん進んでいき、
気が付くと取り残されているようだ。
周りと比べたって仕方がないのだけれども、
どうしたって目に入る。
私には手に入らないものばかりに囲まれているから、
その輝きを見て見ぬ振りなどできないのだ。
私には中途半端にチャンスが巡ってくるから、
だから本気になれない。
「もう後がない」って、
何が何でも掴み取りに行くような気概はない。
中途半端に掴みに行って、
中途半端な気持ちしか湧かなくて、
迷っているうちにチャンスを逃して、
そして中途半端に傷つくのだ。
その繰り返し、
私は「結婚」に何を求めているのかな。
その前に「恋愛」に何を求めているのかな。
何かを求めていることは間違いない。
だけれども何を求めているのだろう。
「自尊心の修復」かな。
「手に入れたいって欲望を満たすこと」かな。
それとも「寂しさを埋め合わせたい」だけなのかな。
結局、自分のことしか考えていないのだ。
もう心躍るような気持ちで相手を好きになって、
相手からも同じように好いてもらって、
去年まではそういうのも信じられていたけれど、
もはや疲れてしまった。
自分の体調と向き合って、
その範囲内で何となく命をつないで、
ワクワクすることもなければ、
ドキドキ胸が高鳴ることもない。
「自分にとって世界で一番素敵な人がいるはず」
うまくいかなかった恋の慰めに、
そんなことを言い聞かせていた時期もあった。
だけれども、
もはやそんなことなど信じちゃいないのだ。
「落としどころ」を探しているのだろう。
うまく自分を納得させてあげられるような、
そんな「落としどころ」
年を取ると経験がなくてもそうなっていくのかな。
昔はもっと確固たる「理想」のようなものが、
そういう大事にしていたものが、
あったような気がしたけれど、
どうやら私の中でそれはドロドロに溶けてしまったようだ。
もはや固形ですらない。
ただそのエッセンスが過去を懐かしむように時折顔を出す程度だ。
その度に感じる罪悪感、
「どうしてこうなってしまったのだろう」って、
思い返すたびに胸が痛むのだ。
「なんとなく」
ただ「なんとなく」に当てはまるような相手、
結局それを求めるのならば、
若いうちからそうしておけば良かったと思う。
賢い人は早いうちから割り切って、
条件のいい相手を捕まえていくのだろうな。
自意識ばかり肥大化した超サイヤ人、
婚活市場なんてそんな人ばかりだ。
「まるで超サイヤ人のバーゲンセールだな」
ブルマさんと早いうちに「なんとなく」一緒になった、
ベジータさんのそんな声が聞こえてくる。
もはやバーゲンセールだ。
私には何割引きの値札が貼られているのだろう。