大きな心境の変化だ。
「恋愛」だの「結婚」だのに対する、
私の「恋」は終わったのだろうか。
「恋に恋する」っていうけれども、
まさにそんな感じだったのかもしれない。
「いい年したおっさんが何を言っているのだか」
私は「失った青春」を取り戻すために、
「恋に恋していた」のかな。
ずっと「低いところ」を飛んでいた気がするけれど、
少しずつ高度を上げてきたようだ。
「低いところ」から見える景色に飽きてしまったのかな。
だからそれを手放して、
次のステージに進もうとしているのかもしれない。
状況は変わらない。
相変わらず私は童貞だ。
だけれども心境は変わった。
そのことに自尊心を損なわれることがなくなったのだろうか。
あまりにもボロボロになった、
「男としての自尊心」
もはやその有様に対して、
私は「匙を投げた」のかもしれない。
だから「落ち着きそうなところ」
今は自分に言い聞かせるようにして、
着陸地点を見つけようとしている。
変にたくさんのチャンスを与えられたものだから、
「ボロボロの自尊心」を復旧させることに躍起になっていたけれど、
なんだか疲れてしまったのかな。
「高く飛ぶための燃料」は一つではない。
一つの燃料が尽きたのならば、
別の燃料に変えればいいのだ。
周りを変えようとする必要なんてない。
自分が変わればいいだけだ。
次に着陸した時には、
また別の燃料を補充して、
また違う景色を見るために飛び立つのだ。
そして今度は一人ではないかもしれない。
今はまだ「低いところ」から見える景色、
その中で次の行き先を探っているけれど、
もしかしたらこの景色は見納めなのかもしれない。
今のうちに「今の気持ち」と向き合って、
それを消化しておきたい。
人生というものは、
いつまでも高いところを飛んでいるわけにはいかない。
目的地に着陸するために、
高度を下げて雷雨の中に突っ込まなければいけないこともある。
自分で高度を変えながら、
そしていろいろな燃料を補充しながら、
次の行き先へと向かい続けるのだ。
燃料さえあればどこへでも行ける。
そしてその燃料は自分で選ぶことができる。
今の私が目指しているものは、
「ボロボロの自尊心」の復旧ではない。
私とばかり向き合っていた私、
そろそろ「他の誰か」と向き合う時期なのだろうか。
そして「他の誰か」
まだ関係性は不確かなものだけれども、
そう思える相手がいるというだけで、
穏やかな気持ちを保つことができる。
次の行き先も決まらない中で、
その行き先を指し示すかのような一筋の光、
私はその光にすがりついているのかな。
そうなのかもしれないし、
そうではないのかもしれない。
人生というものはなんと素晴らしいものなのだろう。
なんだか少しだけそう思えた。