「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「今の私」から見えている景色

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大きな心境の変化だ。


「恋愛」だの「結婚」だのに対する、

私の「恋」は終わったのだろうか。


「恋に恋する」っていうけれども、

まさにそんな感じだったのかもしれない。


「いい年したおっさんが何を言っているのだか」


私は「失った青春」を取り戻すために、

「恋に恋していた」のかな。


ずっと「低いところ」を飛んでいた気がするけれど、

少しずつ高度を上げてきたようだ。

 

「低いところ」から見える景色に飽きてしまったのかな。

 

だからそれを手放して、

次のステージに進もうとしているのかもしれない。


状況は変わらない。

相変わらず私は童貞だ。


だけれども心境は変わった。

そのことに自尊心を損なわれることがなくなったのだろうか。


あまりにもボロボロになった、

「男としての自尊心」


もはやその有様に対して、

私は「匙を投げた」のかもしれない。

 

だから「落ち着きそうなところ」

 

今は自分に言い聞かせるようにして、

着陸地点を見つけようとしている。


変にたくさんのチャンスを与えられたものだから、

「ボロボロの自尊心」を復旧させることに躍起になっていたけれど、

なんだか疲れてしまったのかな。


「高く飛ぶための燃料」は一つではない。


一つの燃料が尽きたのならば、

別の燃料に変えればいいのだ。


周りを変えようとする必要なんてない。

自分が変わればいいだけだ。

 

次に着陸した時には、

また別の燃料を補充して、

また違う景色を見るために飛び立つのだ。

そして今度は一人ではないかもしれない。


今はまだ「低いところ」から見える景色、

 

その中で次の行き先を探っているけれど、

もしかしたらこの景色は見納めなのかもしれない。

 

今のうちに「今の気持ち」と向き合って、

それを消化しておきたい。

 

人生というものは、

いつまでも高いところを飛んでいるわけにはいかない。

 

目的地に着陸するために、

高度を下げて雷雨の中に突っ込まなければいけないこともある。

 

自分で高度を変えながら、

そしていろいろな燃料を補充しながら、

次の行き先へと向かい続けるのだ。


燃料さえあればどこへでも行ける。

そしてその燃料は自分で選ぶことができる。

 

今の私が目指しているものは、

「ボロボロの自尊心」の復旧ではない。

 

私とばかり向き合っていた私、

そろそろ「他の誰か」と向き合う時期なのだろうか。

 

そして「他の誰か」

 

まだ関係性は不確かなものだけれども、

そう思える相手がいるというだけで、

穏やかな気持ちを保つことができる。

 

次の行き先も決まらない中で、

その行き先を指し示すかのような一筋の光、

私はその光にすがりついているのかな。

 

そうなのかもしれないし、

そうではないのかもしれない。


人生というものはなんと素晴らしいものなのだろう。

なんだか少しだけそう思えた。