「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

【2020プロ野球】セとパの決定的な差

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今年のプロ野球は下馬評の通り、

ソフトバンクホークスの日本一で幕を閉じた。

 

セ・リーグ王者の巨人に対して、

2年連続で無傷の4連勝、

日本シリーズ4連覇と圧倒的な結果を残している。

 

ところがそのソフトバンク

昨年、一昨年とリーグ優勝を逃しているのだ。

それだけパ・リーグのレベルは高い。

 

「人気のセ、実力のパ」

そう言われてきた。

 

8年連続でパ・リーグ球団の日本一、

セ・パ両リーグのチームが総当たりを行う交流戦

セ・リーグが勝ち越したのは15年の歴史の中でたったの1度、

 

実力は去ることながら、

地方に力を入れてきたパ・リーグ球団は、

地域密着でファン層を広げている。

今では人気も「セ」に劣るとは言えないだろう。

 

「投高」「打高」という言葉があるように、

シーズンや各国のリーグによって特色がある。

 

韓国、台湾は日本と比較して「打高」の典型的、

米メジャーでも「打高」が続いていたが、

近年は投手が盛り返してきた。

 

日本では「加藤球」と呼ばれる低反発球により、

「投高」が続いていたが、

近年は球場にテラスを設けてホームランを出やすくするなど、

「打高」に寄ってきている。

 

ルールや道具など環境面で左右されることはあるが、

「投高」「打高」と言われながら、

選手たちはそれに適応するべく努力を続ける。

そうやって「リーグ」のレベルが上がっていくのだ。

 

その積み重ねの先、

それが今のセ・リーグパ・リーグの差なのだろう。

 

指名打者制の有無」

「ドラフトの巧拙」

  

そういう声は聞こえてくるけれど、

「野球に対する意識の差」

特に今回の日本シリーズを見ていて感じた部分だ。

 

巨人は心が折れたのか、

大敗した2戦目の途中から全く覇気がなかった。

 

ベンチの映像ではキャプテンの坂本をはじめ、

バットを眺めながら意気消沈、

それとは対照的に笑顔で声を張り上げるソフトバンク

 

緊張感十分の大舞台だ。

何も好きで騒いでいるわけではないだろう。

(中にはそういう選手もいるだろうけれど)

 

だけれども、

勝つためにできることは何でもやる。

この姿勢がチームの勢いに直結したように感じる。

 

ソフトバンクの選手たちは、

1プレーに気持ちがこもっていた。

 

全試合でマスクを被った捕手の甲斐は、

常に険しい顔をしながら一球一球頭を悩ませていることが見て取れた。

 

ベテランの長谷川は勝っている場面で、

内野安打を狙っての1塁へのヘッドスライディング、

アウトを宣告されると本当に悔しそうに地面をたたく。

 

好投して巨人打線を抑えた、

1戦目、2戦目で先発の千賀と石川は、

降板後にそろって課題を口にする。

 

そういう積み重ねなのだろう。

 

これは「勝者と敗者の差」

そう言い換えてもいいのかもしれない。

 

同じような居場所にいた同級生が、

10年経つと全く立ち位置が変わっている感覚、

結局、努力は裏切らないのだ。

 

もちろん10年もすれば選手は入れ替わっている。

それでもリーグの差は広がり続けている。

 

フロントの体質なのかもしれない。

パ・リーグTV」に代表されるように、

セ・リーグ球団はどこか保守的で利権主義だ。

 

近年は充実してきたけれども、

人気球団は金の成る木、

不人気球団でも大きく赤になることはなく体のいい広告塔、

パ・リーグと比べたら球団経営に手を抜いてきたことは否めない。

 

球界の盟主といわれた巨人が2年連続での惨敗、

しかも歴史的大量失点にあわやノーヒッター、

ファンからのざわつきは昨年の比ではない。

 

よくも悪くのセ・リーグは巨人主導だ。

その巨人が大きなダメージを受けた。

変わらないといけないのだろう。

 

だからと言って、

悲観するほどどうしようもないわけではない。

 

ドラフトはここ数年パ・リーグに劣らない成果を上げているし、

横浜をはじめ球団経営にメスを入れて収益改善に転じている。

差の一因である「指名打者制」の導入も、

メジャーに追従する形でおそらく数年以内に実現するだろう。

 

「意識」の差

 

フロントも選手もファンも、

リーグを強くするために一枚岩となる。

今回の惨敗はどうやら相当な劇薬のようだ。

 

これを機にもう一重、

リーグ再編は加速していくだろう。

 

セ・リーグ球団のファンとして、

それに期待する。

 

何はともあれ、

試合をできるかもわからないところからここまで来た。

 

表舞台の選手たちはもちろんのこと、

裏方の休場スタッフまで大変な苦労をしてのシーズン、

今年も野球を楽しむことができて本当にありがたい。

 

すべての関係者に感謝、

 

お疲れ様でした。

来年も楽しみにしています。