開幕カードでは阪神相手に3連敗、
オープン戦最下位の実績を引っ提げての結果に「やっぱりな」と、
解説者たちは一様に「ヤクルトはダメだ」と騒ぎ立てます。
そんな中で2番手捕手の西田が「コロナ陽性」との報道、
青木、内川をはじめ濃厚接触者として主力選手が大量離脱となりました。
「これでヤクルトは終わった」
そんな評価の中で迎えた横浜との3連戦、
初戦、2戦目と投手陣が踏ん張って勝利!
続く3戦目は最大5点差を付けられながらも、
終わってみれば11-11と乱打戦に持ち込み引き分けとしました。
ここで負けなかったのは大きかった。
続く優勝候補・巨人との試合でもエース小川が圧巻の投球、
打っては4番村上が値千金の決勝2ランと初戦をモノにしました!
昨日も追いつかれはしましたが、
巨人に対して引き分けと互角の勝負をしています。
さすが「12球団一読めない球団」です。
例年、下馬評が高い年は低迷し、
下馬評が低いと結果を残す。
天邪鬼のような球団です。
選手がケガで離脱すると「生贄ポイント」と言われ、
そこからチームはしばらく勝つという謎のチームカラー、
今回の離脱も力に変えています。
笑い事ではないですが、
主力が離脱したことは残念にしても、
ファンとしては素直に嬉しいです。
打率は低迷していますが4本の本塁打を放つ村上、
負けた時の悔しがりようはもはやチームリーダーです。
人を引っ張るタイプではない山田哲人は、
コンディション不良ながらボロボロの体で、
キャプテンとしてプレーで仲間を鼓舞します。
「1軍の公式戦以外では一流選手」と揶揄された塩見は、
中軸に座るとMVP級の打棒を発揮しています。
正捕手・中村は「リードが悪い」と言われ続けるも、
2番に座ると見事なバントと堅実な打撃でチームに貢献、
昨年前半はブレイクするも失速した山崎も、
リードオフマンとして高打率を残しています。
昨年まで苦しんだ選手が勝負強さを発揮していますね。
選手層の薄さを指摘され続けてきたスワローズ、
主力が戻ってきてからも、
選手を入れ替えながらでないとシーズンは戦えません。
ベテランを温存しながら序盤にチーム力の底上げを図っている状況、
そう考えると「怪我の功名」かもしれません。
あとは去年大失速の原因となった「リリーフ陣の疲弊」
今年もかなりのペースで消耗していますからね。
枚数は増えたものの先発投手が短いイニングでつぶれてしまうと、
いくら人数がいてもシーズン持ちません。
その点ではバンデンハークとサイスニードという、
来日していない外国人に期待は集まりますが、
投げてみないとわからないですからね。
小川、スアレスに続き、
最低でももう一枚は計算できる先発が出てこないと厳しいです。
その意味では好投した田口にかかる期待は大きいです。
いずれにしてもまだ始まったばかり!
いい状態で望めれば「スワローズでも勝てる」ということがわかりました。
1戦1戦を糧にして各選手にとって躍進の年として欲しいです。
その結果が順位につながることは間違いないでしょう!
今年のスワローズに期待です!