「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

優里 『ドライフラワー』に見る、人の弱さ

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この曲をちゃんと聞いたとき、

正直「痛いな」と感じた。

 

いろんな意味での「痛み」だ。

 

私の過去にナイフを突きたてられたような「痛み」

相手に対する未練を断ち切れない弱さに感じる「痛み」

そして相手を「ドライフラワー」に例える表現に対する「痛さ」

 

あなたは、

あなたとの思い出は、

きっと時間がたてば色あせてくれるはず、

だけれども、いつまでも枯れてはくれない。 

 

まるで「ドライフラワー」のようだ。

 そんな歌詞、

 

「もう連絡をしてこないでよ」って、

相手を「自分勝手」だと決めつける弱さ、

 

「弱いこと」はわかっているのだ。

それでも、あなたの存在を認識するたびに傷口は疼く。

 

傷跡ははっきりと残ってしまい、

決して消えることはない。

 

向こうはもう気になどしていないのに、

いつまでも、いつまでも、

相手にどこか期待をしてしまうのだ。

 

この曲は「男目線の歌詞」だと思っていたけれど、

調べるとどうやら違ったらしい。

 

男の「痛さ」を綺麗に表現した曲だと思っていた。

 いつまで経っても思い出をきれいに取っておいてさ。

プライドを守るために美談にしておきたい。

 

それを「弱さ」だと認めることもできずに、

人生の「勲章」に差し替えてさ。

自分は「こんなにいい女と付き合っていた」ってさ。

過去にしがみついて生きている。

 

そういう曲だと思っていた。

 

男の恋は「名前を付けて保存」で、女の恋は「上書き保存」

そんな表現をされることがあるように、

女性はどちらかといえば時とともに前に進むことができる。

 

そう思っていたけれど、

女性もいつまでも恋を引きずることがあるのかな。

 

見た目は美しいかもしれないけれど、

ドライフラワー」はもう枯れているのだ。

 

少し力を込めて触れただけで、

ボロボロに崩れてしまう。

 

綺麗なまま大事に保管するのにも骨が折れる。

 

いや、手つかずのまま放っておいて、

都合の良いときにだけ取り出して、

都合の悪いところは切り捨てて、

都合の良いところだけを見せびらかせばいいのか。

 

人って弱い生き物、

だから、みんながみんなに優しい。

 

 

優里 『ドライフラワー

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