「経験」を積み重ねることによって、人生が先へと進んでいく。
そんなわかりやすい構図に惹かれて、今は「経験」にお金を払う人が増えている。
人々は物理的に分断されたものだから、「熱」を求めて、なるべく人のいる場所へと足を運ぶようになる。
「繋がりの希薄化」
オンラインでばかり繋がっていると、いろいろな経験を積み重ねたところで、どこか停滞感を拭うことができない。
刺激が少ないのだ。
人は人との触発の中で磨かれていく。
しかし情報量の限られた空間では、こちらも身構えないし、あちらも身構えない。
どこか真剣勝負とは別のところで話が進んでいく。
そんな感覚、
ただ新しいことを経験すればいいというものではない。
その経験をどう糧にしていくのか。
そこまでを意識して経験を積み重ねないと、気がついた時には運動量ばかり増えていき、何も成長していない。
そういうことになる。
外見ばかり立派に見せようと躍起になる人たち、
価値はそこにしかないのだろうか。
これ見よがしに身につけたたくさんの勲章、
それは自らのハードルを上げる象徴、
そのことに気がついていないのかな。
中身が伴わなければ信頼を失う。
そんなわかりやすい象徴なのだ。
詰まるところ、実力をつけるしかない。
外見は着飾っていなくとも、実力のある人の元に信頼は集まる。
地道な努力が必要なのだ。
そのことだけは忘れずにいたい。
少し外見ばかりを気にしすぎていたような気がする。