いざ「素敵な女性」を目の前に迎えてしまうと、
どこか「先に進めない理由」ばかりを探すようになる。
「人は変化を恐れる生き物」なのだ。
加えて、私は恋愛に関しては極度の臆病者、
今もまだ心は傷だらけで、傷のないところを探す方が難しい状態だ。
紹介で出会った女性、
少し年下の美人、
行動に裏打ちされた実体験をもとに自信を持って意見を語るタイプだ。
自らの感性を大事にしているのだろう。
それでいて自意識に縛られている様子はない。
「竹を割ったような潔さ」
彼女からはそんな印象を受けた。
限られた時間だったけれど、楽しげに語る姿は眩しく映り、私の相槌やツッコミは的確だったらしく思いの外話は盛り上がる。
私とはバックボーンに似ているところが多い。
使命感を燃やして限界まで突っ走るタイプだ。
それでいて体験主義者、
理論や噂はそこそこに知識としては蓄えるけれど、あくまでも自分が経験したものであったり、その時に自分が感じたものを優先する。
そのあたりに私は「清々しさ」を感じたのだろう。
お互いの立場や年齢を考えても、
「とりあえず」という選択肢は考えづらい。
付き合うのであれば「結婚を前提に」ということになるだろう。
この歳での紹介は、そこに難しさを感じる。
紹介してくれた共通の知り合いの手前、軽い気持ちで先に進むわけにはいかない。
色々なつながりもある。
それに、彼女を傷つけるわけにはいかない。
もちろん、相手にも都合はあるけれど、
私とて簡単には決断できるものではない。
とりあえずは、まだ1回目、
回数を重ねていく中で見えてくるものもあるのだろう。
少なくとも言えることは、
私は彼女のことを「素敵だ」と思っている。
Official髭男dism『Pretender』
「たった一つ確かなことがあるとするのならば、君は綺麗だ」
この曲でこのフレーズは別れを惜しむものだけれども、
私の場合はどのような結末を迎えるのだろうか。
また傷つくことが怖い。