「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

「夫婦」になるための資格

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私が彼女と出会うまでに多くの時間を要した理由は、私が彼女の夫として相応しいだけの資格を身につけるために時間がかかったから、

そういうことなのかもしれない。

 

そして、彼女もここ数年で人生観が大きく変わったと言う。

 

だから、もしも5年前に私たち出会っていたら、

おそらく、私たちは共に先に進むことはなかっただろう。

 

私たちはお互いにこじらせながら、自分と向き合う時間を設けることで、お互いがお互いにふさわしい相手へと成長することができたのだ。

 

「夫婦になるための資格」

 

結婚のタイミングは人それぞれだけれども、

私たちの場合は、あまりにもお互いが異性に対してこじらせた価値観を抱えていたものだから、

それを払拭するまでに時間がかかった。

 

そして、お互いにそれをある程度、払拭したタイミングで出会うことになる。

 

私たちはお互いのことを「人として信頼できる」と感じ、それを足がかりとして、異性として見るようになった。

 

同じ時間を過ごすにつれて「彼女と私の合わないところ」も、少しずつ見えてきた。

そのたびに疲れが溜まるのだけれども、今はまだ大きな嫌悪感は生じない。

 

めんどくさいけれど、健気にまっすぐに進む彼女に巻き込まれながらも、私はその姿をいじらしく思うのだ。

 

思えば、私は女性に対して、どこか支配的なところがある。

 

守るべきと思い、その行為を相手から尊重されたいと願っている。

そして、彼女の男性観は古風なところがあり、相手に紳士的に守られつつも、自分が相手を支えることが美徳だと考えているようだ。

 

自由闊達に浮き足立つ彼女のことを、私が地に足つけながらフォローする。

 

「彼女の笑顔を守ることができればいい」

そして、時折、私が「彼女の笑顔を作ることができれば尚良い」

 

そうやって、妻の笑顔が絶えない家庭であれば、おそらく私たちは相手を尊重しながら、うまくやっていくことができるのだ。

 

だから、難しいことを考えすぎずに、私はただ、彼女の笑顔を守りながら、彼女と喜びを共有する、

夫婦円満を作るために、その一点のみに注力しようと思う。

 

「夫婦」

 

その関係を結ぶにあたり、法律上の財産だけではなく、心の財産もシェアすることになるはずだ。

 

お互いの性格や性質、好きなところ、嫌いなところ、抱えている悩みや苦しみまで、他人ごととして捉えることはできなくなる。

 

だから私たちは、相手の良いところだけではなく、苦しみや悩みも含めて、それを背負い合うことになるのだ。

 

私の荷物の方が大きいのか。

それとも、彼女の荷物が大きいのか。

 

その判断は今のところできないけれど、いざ大きな荷物を見せつけられた時に、彼女が疲れていたら、怯むことなく、笑顔でそれを請け負うくらいの強さは身につけたいと思う。

 

私が強くいられたならば、それだけ彼女の笑顔は増えることになる。

お互いが、自分と相手の笑顔のために、気持ち良く手をとり進むことのできる関係。

 

時と共に、割り切るところは増えてくるのだろうけれど、私は今、夫婦に対してそのような理想を描いている。

 

彼女の嫌なところも、めんどくさいところも、それを受け止められるだけの器の大きさ。

それが、夫として妻を支えるための、資格となるのかもしれない。

 

まだまだ、成長させていただけるのであれば、私たちの関係はありがたいものだ。

 

感謝を忘れずに、共に進みたい。