「あのころは何もなくて、
それだって楽しくやったよ。」
昔を懐かしみたい時がある。
ノスタルジー。
今の自分に不満があると、
昔が輝いて見えてしまう。
それを糧にして力強く前に進みたい。
いつも人は「思い出」を美しく変える。
あの頃はあの頃で大変な思いをしていたはずなのに、振り返ると「良い思い出」なのだ。
未来から振り返った今が、間違いなく「良い思い出」となっていることを信じて、今を全力で生きるしかないのだろう。
「転職」という決断を下した「過去の私」に対して、今の私は100点満点の評価をしたい。
もしもあそこで一歩踏み出すことができなかったならば、おそらく私の人生は停滞したままだった。
今の自分の評価は、他の誰でもない未来の自分がする。
その時に、あの頃の自分に100点満点をつけてあげられたならば、それほど嬉しいことはない。
私は私の決断を信じて先へと進む。
歩みを止めなければどこかに辿り着く。
その時に掴んだ成功体験を糧に、
また新たな決断のもと、前進することができるのだ。
結局、人生はその繰り返し。
玉置浩二『メロディー』