私が転職をして初めて、私と同世代の新人が同じ部署に配属された。
私の部署における、これまでの私の立場は特殊だった。
中途の中堅。
同じ立場で入社して、私がどの程度できていて、どの程度ボンクラなのか。
比較対象となる相手はいなかった。
もちろん経歴は違うし、同じ部署でも求められる役割は違う。
それでも私にとって、比較される相手ができたということは、少し頑張る必要があるのかもしれない。
プロ野球選手の戦力外通告なんかを見ると、社会は競争なのだと実感する。
契約によっては、会社にとってお金を払う価値があるかないかで、優遇されるし、簡単に切り捨てられる。
それなりにやってきたつもりだけれども、私の成長曲線は、会社にとって予想していたものよりも高いのか、低いのか。
どんどん仕事を詰め込まれるものだから、それなりにやれていると思われているのだろうけれども、そもそも求められる水準は、あまりにも高いと感じている。
人手不足によるものもあるけれど、タスクをこなしてもこなしても減ることはない。
それどころか、どちらかといえば増えているような状況だ。
若手を育てるにも時間がかかる。
バリバリとタスクを消化していける人材として、そこそこ経験のある中堅どころを投入したいという会社の方針なのだろう。
いずれにしても、少しばかり頑張らなければならない。
たくさんの仕事を抱えながら、休日はプライベートに追われ、挙句にプレッシャーは増える。
少しばかり大変な状況に突入しているけれど、やらなければならないことはやらなければならないのだ。
そこは頑張るしかない。
自ら望んで飛び込んだところなのだ。
それによって、私の人生は大きく変わった。
今はそういう時期。
そして、しばらくそれは続くのかも知れない。
時の経つのは早いものだ。
私もそう感じる歳になったのか。