特にここ2ヶ月くらいは、あまりにも忙しくて、記憶が曖昧だ。
いつ何をしていたのか。
あれは先週のことだったのか。それとも、先々週のことだったのか。
日記を読み返して驚く。
あまりにも中身の濃い日々を過ごしてきたことに。
今はそういう時期で、年内はそれが続く見込みだ。
変化、変化の連続。
生活の基盤そのものが大きく変化していく。
思えば、この1年余で私の人生は大きく変わった。
1年前には考えようも無いほどに、大きく先に進んでいる。
この1年間と、その前の1年間を比較すると、その落差に腰が抜けるほどだ。
2年前の私は、アプリで知り合った10歳年下の女性とデートを重ねていた。
そこから間も無く不穏な形となり、ダラダラやりとりを続けるも、そこから会うことなく関係は終わった。
悶々としていた私が、まさかその後の2年間で、当時は全く存在すら知らなかった相手と結婚しているとは、当時は全く想像できなかった。
正味2年ほど、アプリでの婚活を進めていたが、私にアプリは合わなかったのだろう。
誰とも交際に至ることはなかった。
しかし、多くの女性たちとのデートが私の経験値を大きく上げてくれた。
費やした時間とお金は無駄ではなかったのだと感じる。
それまでに積んでおくべき経験が抜け落ちていた私。
直近15年は交際相手がおらず、女性と交際に至るまでの手順がわからない。
そこからいきなり「結婚したい」となったところで、それは無理な話だ。
振り返ると、私はまったくの中年童貞から、順を追って、結婚に必要な準備を続けてきたのかもしれない。
女性に対する憎しみに囚われていたところから始まり、アプリで多くのデート経験を積み、転職することで経済的な基盤を充実させた。
その後出会った妻とは、これ以上ないほどスムーズに事は運び、結婚に至る。
今ではスキンシップの回数が増えて、少し前まで腐れ童貞だったとは思えないくらいに、余裕を持って妻を受け入れている。
どこかで何かが違っていたら、今の私にたどり着く事はなかったのかもしれない。
この一年余の苦労は、それまでの3年分よりも私のことを成長させてくれた。
そんな実感がある。
また、これからの1年で、私の人生はどれほど先に進むのだろうか。
まだ見ぬ苦労に思いを馳せながら、私は今の忙しさを走る。
私たち2人の生活は、まだ始まったばかりだ。
これから先の1年も、あっという間に進んでいくのかもしれない。