「童貞のまま結婚した男」の記録

元「30代童貞こじらせ男」 30代後半まで童貞で、そのまま結婚した男の記録です。

色々と世知辛さを感じる

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ここ最近だろうか。

なんだかサービスの質が低下していると感じる。

 

たまたま私の周りでそう言うことが起きているだけかもしれないけれど、丁寧で行き届いたサービスというのは、日本の美徳だという考えは、もはや古いのだろうか。

 

「自分達が利益を上げられればいい」

 

そこまで露骨ではなくとも、言葉や態度の端々から、そんな思想を感じることがある。

特に若い世代でガツガツと成果を上げるようなサービスマンに多い気がする。

 

自身の能力で成果を上げて、おそらくそれなりの地位を確保しているのだろう。

 

威圧的な態度で、「自社のサービスを選ばない理由がわからない」と話したり、クレジットカードを利用できるはずなのに、手数料をケチるためか、その案内を敢えてしなかったり、

お金にならないと判断するや否や、手のひらを返したような態度をされたこともある。

 

ブライダルや旅行関係の業種は、コロナ禍で特に打撃を受けた産業だ。

そう言うこともあるのかもしれないけれど、今は誰でもネット上に評判を投稿できる時代だ。

その辺りのことを考えていないのだろうか。

 

それとも、そこまで織り込み済みで自分個人に損害が及ばなければ問題ないと考えているのだろうか。

 

「パーソナリティの肥大化した時代」

 

その成れの果てがこのようなサービスに結びついているのであれば、日本はどこに自らの強みを見出せば良いのだろうか。

 

私は、実力主義に割と賛同する立場でいたけれども、「成果を上げていればいい」と勘違いするようなサービスマンが台頭するようであれば、その考えを改めざるを得ない。

 

実績やスキルが個人に結びつく時代。

これからの社会は、一つの会社で勤め上げる人の方が少数派となるのだろう。

そうした思想が無意識に台頭してきているのだろうか。

 

「感じ良く見せるスキル」

 

そう言う、中身が透けて見えるような薄っぺらい布で覆い隠したサービスばかり。

余計なお世話かもしれないけれど、日本のサービス業は、これから先うまく強みを発揮できるのだろうか。

 

おそらく、サービスの質が問われる時代が終わることはない。

長い目で見たら、そこに行き届くサービスを提供できるか否かは、会社の寿命に結びつくだろう。

 

それに、希少であるほど価値は高い。

周りに流されずに、地道にサービスの質を磨き上げたところが、これから先は生き残っていくのかもしれない。

 

「仕事はお金をもらうために我慢する時間」

「自らの存在価値を示すために評価を求める場所」

「組織の利益よりも個人の利益を優先」

 

会社が人生を面倒見てくれる時代ではなくなった。

だから、日本の若者たちは、個人主義へと進んでいるのだろうか。

 

私の感じる「世知辛さ」は、どうやらその辺りに原因があると感じる。

 

私も組織と同化することに対して躊躇いを持つ1人だから、偉そうなことは言えないけれども、より広い視点で見ての「責任感」

 

例えば会社、例えば国。

そこまで視点を広げて、全体を良くしようと考えることのできる人材は、もはや絶滅危惧種なのかもしれない。

それは政治家を見ていればわかることか。

 

自らの身を飾ることばかりに捉えられてしまったら、最後に待ち受けているものは「虚しさ」ではなかろうか。

 

誰が日本をこのような国にしてしまったのだろう。

誰かのせいではない。

私たち一人ひとりが、個人の意識レベルで、未来に希望を抱かなくなってしまったのだろう。

 

今からでも遅くはないだろうか。

豊かな精神性を発揮して、世知辛さを緩和できると良いのだけれども。

 

勝ち組と負け組。

その間にあるアクリル板は、もはやソーシャルディスタンスを大きく変えて分厚く進化していく。

 

格差はどんどん広がっていく。

それと同時に、自らの人生を大事にしない人が増えていく。

 

諦めてはならない。

自分の人生を、そしてこの国の未来を。

ふとそんなことを考えた。