妻側の知人が増えた。
それもそのはずだ。
妻側は、親族との繋がりが強く、事あるごとにお付き合いさせていただく機会が多い。
その中で、妻は私との結婚を「いい人と結婚したね」と言われるらしい。
ありがたいことだと思うと同時に、私はそんなにいい人なのかと懐疑的になる。
妻が私のことを、いい人だと感じてくれているのであれば、それはありがたいことではあるが、
私が妻にとって、いい人であり、いい夫であるということは、私にとって、一つの枷となる。
お互いが「ありのまま」でいて、それでも相手のことを「いい人」だと思うことができれば、そんなに素晴らしいことはない。
だけれども、お互いが相手の理想となるために無理をするのであれば、それは夫婦として健全な関係と言えるのだろうか。
今の私は、少し無理をしている。
生活が変わるのだから、それは仕方のないことだけれども、無理をし過ぎないように、自分でコントロールする必要がある。
心は前向きになっていたとしても、体がついてこない。
無理の効かない体になってしまった私は、どこまで無理をできるのか、自分でもわからないのだ。
どこまで行っても、自分の人生は自分で決めなければならない。
私は結婚して、妻と一緒に生活することになったけれど、私の人生は私のもの。
それが変わることはないのだ。
妻にとっての「いい人」である前に、私は私らしくいることを意識しなければならない。
そして、それは妻も同じだ。
妻も妻らしくいて欲しい。
その中で、お互いが楽しく暮らすことのできるように、お互いが調整しながら生活を共にするのが夫婦なのだろう。
私たちはこれから、どのように生きていくのだろうか。
楽しみでもあり、不安でもある。
まだまだ落ち着くことはない。
それもまた、今しか経験することのできないことなのだろう。
今を楽しみながら、年末年始は少しゆっくりしたい。